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ペリーのちょんまげ

弐十手物語
(にじってものがたり) 出演:名高達郎 1984年
掲載日--年--月--日
  南町の狼こと、暴走同心(名高達郎)と、鶴のマネが得意な変な同心(泉谷しげる)。やんちゃ岡っ引き(渡辺謙)や捕物マニアの若旦那(野口五郎)、豪放なお奉行(萬屋錦之介)が江戸の難事件に挑む。人気劇画原作のスピーディーな展開と名高&泉谷の個性派コンビがなかなか泣かせる。錦之介の貫禄と若き渡辺謙もイケてる。掘り出し物的価値大の作品。  
原作モノを見るにつけ、その成否を決めるのはキャスティングに拠るところが大きいと痛感させられる。本作はそのあたりがうまくいった好例だ。主演の名高達郎は、異色ドラマ「ハングマン」などで二枚目かアクションスターか、どちらの路線でいくのか迷ったように見えたのだが、不器用な暴れん坊に扮したこの役はイイ。泉谷しげるも独特の持ち味を生かし、ハマッている。時代劇初心者の野口五郎の若旦那が、結構ウデも立つというのは意外であった。江戸城のお堀のカモを死なせて、死罪になりかかった子供を救うため、“このカモは生きておる”と、お裁きを下す錦之介の存在感は、傑作「長崎犯科帳」を彷彿とさせる。錦之介好きにはこたえられませんな。
( 2000年07月18日 産経新聞掲載分に加筆 )

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