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話(吉川英治)よし、役者(中村錦之助)よし、そして何より「宮本武蔵」という男そのものがいい。関が原の戦いで自分の腰抜けぶりを痛感した17歳が木刀一本抱えて修行の旅に。数々の戦いを経て、成長する姿を描く。泥田を転がるリアルな殺陣や剣に悩む男の生々しさも見事に描かれる。巨匠、内田吐夢監督が五年を費やした武蔵映画の決定版。 現在、武蔵を描いた井上雄彦の劇画「バガボンド」のコミックが講談社から発売され、通算で850万部も売れているという。それだけ武蔵という男には魅力があるってことだ。この映画でも、挫折してひたすら修行して、それでも悩む武蔵には、スーパーヒーローではない、人間くさい魅力がある。また、この映画のもうひとつの話題は豪華共演者。三国連太郎、月形龍之介、東野英治郎、里見浩太郎、片岡千恵蔵…、永遠のライバル、佐々木小次郎は、なんとあの大スターが!(これが誰かは次回をお楽しみに) ( 2000年08月07日 産経新聞掲載分に加筆 ) |
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