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池波正太郎の傑作をもとに許せぬ悪を挑む殺し屋の姿を描く。 元締めで島帰りの夫婦(山村聡・中村玉緒)、鍼医梅安(緒形拳)、浪人、西村左内(林与一)らの表と裏の顔、仕掛の技など、必殺シリーズ元祖の面目はさすが。11月13日の放送は記念すべき第一回「仕掛けて仕損じなし」。ヒールの浜田寅彦、高品格の悪辣ぶり、深作欣二監督の緊迫感あふれる演出が冴える。深作監督といえば最新作「バトルロワイアル」が公開中だけど、仕掛人の必殺技はそっちでも生かされているのかしらん? 演出の深作監督が意気昂揚なら、主演の緒形拳も相変わらず元気で、競馬のCMで松嶋菜々子と共演しているし、今秋には紫綬褒章も受けている。「仕掛人」当時は三十代で、立ち回りも濡れ場もノリまくりだった。母親に捨てられ、鍼の師匠に拾われたのはいいが、女に裏切られ、初めて殺しに手を染めた梅安。殺しで得た金を花街で散財する刹那的な生き方を、緒形拳は調子よく演じていた。まさにハマリ役ってヤツ。講談社から出ている原作文庫本のカバーに描かれている梅安のイラストも、緒形拳そっくりだもんね。まあ、褒章もいいけど、あんまり偉くなってほしくないというのが、ペリーを含めたファンの本音かも。 各ストーリーの充実ぶりはシリーズ屈指だが、とくにオススメなのは、田村高廣がゲストの21話「地獄花」。必見なのだ! ( 2000年11月13日 産経新聞掲載分に加筆 ) |
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