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天保初期の江戸。将軍家慶(伊吹悟郎)の腹心、奥祐筆・内藤左門(片岡孝夫)には、人知れず悪人を裁く“かみそり左門”という裏の顔があった。将軍の密命を受け、ふたりの配下(ハナ肇、新藤恵美)と潜入した先で、つかんだ陰謀の正体は…。現・片岡仁左衛門がシャキッとした立ち回りに加え、板前、盗賊、浪人、渡世人と13話で十三変化を見せるのもお楽しみ。松坂慶子、伊藤さやかなど女優陣にも注目。 当時、歌舞伎の若手スターはテレビに続々登場。松本幸四郎の「騎馬奉行」、尾上菊五郎の「斬り捨て御免!」。そして、この「お命頂戴!」。舞台で鍛えた足腰の強さは、いずれも見事に殺陣に生きていた。片岡孝夫の時代劇でいうと、「眠狂四郎」も有名だが、円月殺法で次々に強敵を倒し、虚無で感情の起伏のない役柄ながら、片岡孝夫やると、どこか温かさを感じる狂四郎であった。それも人柄というものか。 ( 2000年12月19日 産経新聞掲載分に加筆 ) |
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