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額には天下御免の向こう傷。自称、退屈男の旗本、早乙女主水之介は、退屈の虫が騒ぐままに難事件の解決に乗り出す。 本作では、将軍御落胤を名乗る謎の男の正体を暴くべく、八面六臂の大活躍。場面ごとに衣装替えをしている(本当の話!)といわれたほど、豪華絢爛な衣装は見もの。また、主演の市川右太衛門自ら考案したという、華麗な諸羽流青眼崩しの剣技におおらかな時代劇の魅力が溢れる。 主水之介のトレードマーク、額の向こう傷は、浅草で長州の暴れ者七人と渡り合ってできたものといわれ、キメのセリフは “はがして飲めばオコリの妙薬。これひとつあれば江戸八百八町提灯がいらない” 三日月傷だという。傷をはがして薬にしたり、提灯がわりになるという発想がすごい。テレビでは右太衛門の息子、北大路欣也が演じているが、やはり華やかさでは父の勝ち。なんたって一本の作品でおめしになった豪華衣装が最高14、15着。その衣装代は、共演者全員分と同じだったという伝説が残っているほどなのだ。 ( 2001年01月02日 産経新聞掲載分に加筆 ) |
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