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ペリーのちょんまげ

破れ奉行
(やぶれぶぎょう) 出演:萬屋錦之介 1977年
掲載日2001年05月02日
   時代劇で“暴れ”といえば『暴れ八州御用旅』の西郷輝彦(まあ、一部には『暴れ九庵』の風間杜夫を推す人もいるとは思うが、悪しからず)、“怒れ”といえば『怒れ!求馬』の原田龍二、そして“破れ”といえば、ご存知、萬屋錦之介である。
 名作『破れ傘刀舟・悪人狩り』で
“てめったっちゃ、人間じゃねえ。たたっ斬ってやる!!”
と暴れまくった錦之介。
 その勢いで登場した『破れ』シリーズ第二弾が、本作だ。
 第一弾の『破れ傘刀舟・悪人狩り』が、剣の達人の名医。ただし金には縁がない。雨の日には本当に破れ傘をさしていたのだが、このシリーズ第二弾では、お奉行自らが破れてしまった。
 医者からお奉行へと脈絡のないシリーズ展開と思いきや、そんなことはないし、しかも、ただ破れた奉行じゃないあたりも深いんだな、これが。
 深川奉行という、今で言えば“水上警察”のような特殊任務で、高速舟を駆使して、密輸などを取り締まる。なかなか斬新な設定なのである。しかも斬新なのは設定だけではなく、錦之介のいでたちもまた斬新。これは是非画面で確認していただきたい。『破れ傘刀舟』がパンタロンルックの医者だったのも斬新だったが、錦之介クラスになると、どんなすごいファッションでも、見る者を納得させてしまう(というか、話が面白いから文句が言えない)ところがすごい。
 シリーズはその後、『破れ新九郎』へと受け継がれ、こちらはまたまたパンタロンで、仕事は獣医。主人公が全員“型破り”ってところで、『破れ』シリーズには、ちゃんと一貫性があるのであった。 ( 書き下ろし )

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