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映画全盛期には、映画界、歌謡界総出演のオールスター時代劇がよく作られたものだが、本作は往時の勢いを彷彿とさせる面々がそろった、平成のオールスター時代劇なのだ。 主演の柳生宗矩(むねのり)に松本幸四郎、柳生一族の長老、石舟斎に平幹二朗、天下無双の剣豪として知られる柳生十兵衛に村上弘明、大久保彦左衛門に扮した藤田まことは頑固オヤジを楽しそうに演じ、彦左衛門の一の子分、一心太助の坂東八十助(現・三津五郎)も、やんちゃな魚屋を熱演。加藤清正の故・芦田伸介はさすがの存在感だし、淀殿の波之久里子も貫禄。たぬきオヤジの徳川家康は、NHKの大河ドラマでもこの役を演じた津川雅彦。名君、三代将軍家光に扮した堤大二郎は、現在、TBS系で放送中の『水戸黄門』で、石坂浩二の黄門様をいびる五代将軍綱吉を演じているあたりも興味深い。結構、将軍顔ってことかな? ほかに、ユニークだったのは、二代将軍秀忠の蟹江敬三。以前、本人にインタビューした際に、デビュー当時は、時代劇でも現代劇でもとにかく悪役ばかりで、刑事ドラマでは一度死んだのに、双子の弟として翌週も続けて極悪人役だった実績まであると、自慢?しておられた! ペリーも長く時代劇と接しているが、まさかこの人の将軍様を見られるとは…少し、感動。 また、いつも強いばかりで色気のない柳生十兵衛の悲恋の見もののひとつ。 関が原の戦い、島原の乱など激動の江戸初期、徳川家に剣で仕えた柳生一族。結構、家庭環境は複雑だが、宗矩の男らしい生き方は清清しいぞ。 ( 書き下ろし ) |
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