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テレビ時代劇の中でも最も熱いファンを持つシリーズといえば、なんといっても「必殺。」そのシリーズ「顔」ともいえるのが、藤田まこと演ずる「中村主水」 必殺シリーズ第一弾の「必殺仕掛人」は、池波正太郎の原作「仕掛人梅安」に準じていたが、第二弾「必殺仕置人」は、テレビオリジナル。そこに飄々と登場したのが、中村主水であった。北町奉行所の同心で、職場では役にたたない昼行灯と呼ばれ、家では跡取りも作れない婿養子。嫁姑にへこへこした情けない男だが、実は、剣の達人。正義のためでなく、金のために許せない悪人を殺す、裏の顔を持っていた。 喜劇で知られた藤田まことが殺し屋?とスタート当時は驚かれたが、番組が始まってすぐに、その俗っぽさ、世の中の裏表を知った皮肉っぽさ、何より「よく見ると怖い顔」が評判になった。ちなみに「中村主水」の名前は、「007」ジェームス・ボンドの語感から命名されたという。 シリーズ第4弾「暗闇仕留人」は、ある事情により、番組名に「必殺」の文字が使われていない時期(74年)の放送で、中村主水、三味線のバチや仕込みの矢立てで相手を仕留める蘭学者の糸井貢(石坂浩二)、怪力で相手の心臓を握りつぶすというすごい技の持ち主・大吉(近藤洋介)が、闇の仕事をする。大吉の愛人・妙心尼(三島ゆり子)の色っぽいセリフ「なりませぬ」が流行語になった。 ( 書き下ろし ) |
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