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幕末の大阪。父親に逃げられ、貧困のどん底の母や妹を救うために、商家の丁稚からこどもながらに「無宿者」として生きる決意をした明石家万吉。殴られても蹴られても、「どつけ!どつかんかい!」と立ち上がっては銭を稼ぎ、やがては日本一の侠客に成り上がった万吉の波瀾万丈の生涯を、骨太に描く。 原作は司馬遼太郎。生粋の大阪人だけに、土地柄、人情、言葉など庶民の暮らしをリアルに描き、庶民の目から見た幕末史、維新史ともなっている。そこここにあふれる独特のユーモアも味わい深い。 その原作を脚本にしたのが山田太一。さらに監督が木下恵介。豪華スタッフが揃ったぜいたくな番組となった。 主役の万吉に林隆三、こどもの頃から万吉に目をかける芸者・小左?に藤村志保、「さあ、はった、はった。はって悪いは親父の頭」と口上も調子良いこども博打の?元に白木みのるなど、配役もユニーク。 万吉は、かなり悲惨な目にもあうが、生来の度胸とド根性と明るさで乗り越えていく。侠客の話なのに見る者を元気にしてしまうパワーがすごい。明治維新を経て、時代も大きく変わるが庶民はタフだ。江戸の武士中心の時代劇とはひと味違う清々しい関西の時代劇。地上波では再放送の機会が少なかったお宝作品のひとつ。一度見るとハマります! ( 書き下ろし ) |
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