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黒船は来るわ、幕閣のお偉いさんたちは政治より賄賂の集金に忙しいわ、なにやら不穏な世の中。その闇にズバッと正義の白羽を射るのは、六人の隠し目付たちなのである! 「隠し目付」であるからには、みんな表の家業を持っており、それぞれの得意技を駆使した捜査が行われるのだ。 リーダー中村敦夫は戯作者で全体の筋書き担当。山城新伍は時計職人でからくり人形を操作して敵を攬乱、原田大二郎は手先を活かして錠前破り、五十嵐淳子はなんと「理系の芸者」で科学や爆弾担当、竜雷太の大工は建物全部にからくりを作ってしまう、秋野暢子は町飛脚で忍びの術もあり、である。 事件を察知し、「これは出番だ」と考えた敦夫は、隠し目付に招集をかける。その合図は自宅二階で自ら打つ太鼓の音だ。ドンドコドンドコドンドコドンドコ...。ふつう、こんなことをしたら、「隠し」どころではないのだが、近所の人は「あら!また一斎先生(敦夫)が芝居が書かけなくて暴れてるよ」と気にもしないのだ。しかも、先生、毎回、変装して捜査しているのに、「どう見ても敦夫だよ!!」とバレバレで心配になってくる。 こんなユニークなリーダーと、わざわざからくりまで仕込んで敵をやっつける隠し目付。その「わざわざ感」が一度見るとハマってしまう。ペリーも含め「隠しファン」が多いシリーズなのだ。 ( 書き下ろし ) |
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