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「破れ傘刀舟」で破天荒な医者に、「破れ奉行」で正義の闇奉行に。すっかり「テレビ時代劇界の破れスター」として定着した萬屋錦之介。シリーズ第三弾は、何?と思えば、なんと獣医であった。 父親はれっきとした藩お抱えの「馬医者」だったが、堅苦しいのは嫌だと長屋に住みついた新九郎。キャッチフレーズは、「よろず医者。但し人間はお断り」である。アヒルやら子豚やら、当時の撮影にはさまざまな動物が出入りし、管理が大変だったらしい。 江戸時代に獣医がいたかどうかは定かじゃないが、破れシリーズに理屈は不用。破れ傘で確立した独自の「パンタロンルック侍」を継承し、今回もビシバシ悪をたたっ斬っている。 ユニークなのは共演者。とぼけた味の大工に田中邦衛、長屋の大家・岸田今日子、出前持ちの池上季実子、(四月の「雲霧仁左衛門祭り」で独占インタビュー決定!)問屋場の頭に嵐寛寿郎の姿まで!そしてなんといっても注目なのは、若林豪である。職業はもともとは公儀天文方でちゃんとしていたのに、現在は気象予報士。それも使うのは「下駄」なのだ。子どもの遊びじゃないんだから、豪さん...。いつも謎の剣士みたいな役ばかりの若林豪にしては、異例のお茶目っぷり。個人的に「若林豪保存会」を主催する私としても、見逃せないシリーズなのだ。 ( 書き下ろし ) |
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