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ペリーのちょんまげ

「網笠十兵衛」「忠臣蔵」裏舞台を描く池波作品。村上弘明の渋さとお茶目さが同時に楽しめる一本。
(あみがさじゅうべい)
掲載日2002年03月15日
   「生類憐れみの令」で世の中大混乱の将軍綱吉の時代。代々将軍家のご意見番をつとめる中根平十郎(津川雅彦)は、浪人月森十兵衛(村上弘明)に、下々の動きを探らせていた。そこに起こった吉良家と浅野家の確執。十兵衛は、公儀方の人間ながら、密かに赤穂浪士の討ち入りを助けることに...。
 池波正太郎作品だけに男気の描き方は天下一品。十兵衛と堀部安兵衛(三浦浩一)との友情、女密偵の悲しい女心(大沢逸美)、大石内蔵助役の中尾彬が、「歴代大石の中でも最もこってりした内蔵助」を見せてるのにも注目だ。さらに柳生新陰流の使い手、十兵衛が実は、柳生十兵衛の孫だった、なんていう「隠し玉」も登場して、物語はさらに複雑に。「忠臣蔵」ともうひとつの活劇が同時に楽しめる、お得な一本とも言える。
 このドラマがユニークなのは、主人公が妻子持ちというところ。一応、菓子屋の亭主で妻(藤真利子)と娘には全然頭があがらない。亭主のお役目がよくわからない妻は、「いつもお出かけばかり」と愚痴を言い、しょっちゅう夫に菓子の味見をさせるので、十兵衛は虫歯になってしまう。焼いた梅干しを手拭いに巻いて、頬に貼りつける十兵衛。なんか全然強くなさそうだよ...。ちなみに村上弘明ご本人はいたってお茶目な人で、実は駄洒落もかなりお得意。別枠の独占インタビューでも、その人柄をチェックしてほしい。 ( 書き下ろし )

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