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79年にスタートしたテレビ東京系の「12時間ドラマ」。81年の萬屋錦之介の「それからの武蔵」以来、正月2日をまるまる時代劇に費やすという、驚くべき放送スタイルを貫いている。いつ見ても、そこにチョンマゲの人がいる画面。今でこそ、このチャンネルではそういう楽しみ方ができるが、かつては、年一回、この長時間時代劇の日だけが、そんな「夢」のような一日だったのだ。 その二十年余りの長時間時代劇作品の歴史で、北大路欣也は一時代を築いた人である。 85年「風雲柳生武芸帳」、86年この「徳川風雲録御三家の野望」、87年「風雲江戸城怒涛の将軍家光」、88年「花の生涯」、90年「宮本武蔵」と主演が続く。タイトルに「風雲」が多いので、私の中では、一時期「風雲といえば北大路」というくらい定着したものだ。 中でも、この「徳川風雲録」は、「暴れん坊将軍」でおなじみの徳川吉宗の若き日の物語。妾腹に生まれながら、相次ぐ兄の死で、御三家紀州家の当主になった吉宗。それだけでも大変なのに、今度は八代将軍の座をめぐって、尾張、水戸との争いに巻き込まれる。 まさに風雲人生。城を抜け出して世直しする松平健の吉宗とはひと味ちがうが、「暴れん坊」なのと、女子にモテモテなのは共通項。 父・市川右太衛門との共演や、丹波哲郎、原田芳雄、中村嘉葎雄ら、クセ者たちの活躍にも注目したい。 ( 書き下ろし ) |
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