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「盗みはすれども、非道はせず」の大盗賊・闇将軍(丹波哲郎)。昼の顔はいかにも温厚な絵師・緑川で通っている。 一見、のんきに絵ばかり描いているように見える闇将軍だが、用意は周到。いよいよ決行の夜ともなれば、闇将軍は白装束に白頭巾に変身して、現場に直行するのであった・・・って夜中に白じゃ目立ちすぎですよ、闇将軍!と思わず声をかけたくなるが、丹波哲郎はそんな些細なことは気にしない。気にしないどころか、本業の盗賊の他に、得意の剣術で悪人まで退治してしまう大暴れ。もう、どうにも止まらない丹波パワーだ。 丹波哲郎の時代劇といえば、六十年代の大ヒット作「三匹の侍」があるが、思えば当時から、どんな大事件にも動じない雰囲気だった。その雰囲気を活かし、「キーハンター」や「Gメン」で“ボス”として親しまれたのはご承知の通り。最近の「Gメンスペシャル」でも、変わりなく黒木警視として登場し、「Gメンに定年なし!」をアピール。いまや「丹波哲郎が誰かの部下になる」姿など、想像もできないのである。もちろん、この「大盗賊」でもボスぶりを発揮。夜桜のお時(松尾嘉代)、お町(野際陽子)、新吉(三ツ木清隆)ら手練を従えて、堂々の白頭巾。 やっぱり、日本でこんなボスになれるのは、この人だけだな。実感。 ( 書き下ろし ) |
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