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ペリーのちょんまげ

「忍びの者祭り」黒装束からのぞく引き締まった素顔にぞっこん。市川雷蔵に惚れなおす傑作一挙放送!
(しのびのものまつり)
掲載日2002年05月31日
  「忍者」作品には、二種類ある。ひとつは、とてつもない「忍法」を使うタイプ。呪文ひとつで嵐を呼び、屋上へ飛び上がり、煙とともに姿を消す。口笛で怪獣を呼んだりもする。ほとんどイリュージョン、特撮の世界だ。そして、もうひとつが「影」に生きることを宿命とした忍者の生き方、人間性をリアルに描いたもの。鍛練と精神力で敵地に潜入し、任務を果たす。しかし、敵に捕まれば、口を割らないため、自害するだけでなく、己の顔までも破壊して果てる・・・。「忍びの者」は、このタイプの元祖であり、最高傑作シリーズなのだ。主演は市川雷蔵。没後30年後の現在もなおファンを増やしつづける永遠のスター。だが、まさか雷蔵も必死に「影」に徹したこの作品が、このチャンネルで「祭り」にされるとは思ってなかったと思う。
物語の舞台は、戦国時代。伊賀忍者・百地三太夫(伊藤雄之助)配下の石川五右衛門(市川雷蔵)は、血と泥にまみれるすさまじい日々を送っていたが、愛する女(藤村志保)と出会い、静かな生き方を選ぶ。だが、三太夫の陰謀で信長暗殺を命じられ、安土城に潜入。なんとか毒を仕込むことに成功したが・・・。天井板の節穴からこっそり下をのぞく目線。黒装束からのぞく締まった素顔。市川雷蔵の影のある表情にまたまたファンが増えること間違いなし。社会派の名匠・山本薩夫監督らしい緊張感あふれる一本。 ( 書き下ろし )

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