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天保初期。徳川12代将軍家慶は、はびこる悪を成敗するため、“奥祐筆”という重要ポジションにある男を抜擢した。その名も、内藤左門(片岡孝夫・現片岡仁左衛門)。この左門、アタマは切れるし、剣の腕の天下一品。おまけに超二枚目!世俗のことにも通じていて、女心だけでなく、男も惚れ込むいい男なのだ。 将軍は左門に、鞘に葵のご紋を入れた刀を授け、密かに悪の粛清を命ずる。左門は浮雲の七兵衛(ハナ肇)と村雨お紺(新藤恵美)とともに、潜入捜査を開始する。 襲名以来、貫禄のある演技が全面に出る仁左衛門だが、この番組当時は元気いっぱい。毎回、板前、新内流し、盗賊、浪人、渡世人と、得意の七変化で敵を欺く。しかし、どんなに暴れん坊な役柄でも、どこか品を感じさせるのは、さすがという感じ。その変装姿から一転、悪と戦う時には、サラリとした黒の着流し姿。これがまたよく似合う。 さらに配役でユニークなのは、将軍家慶役の伊吹吾郎。将軍というと城に座りっぱなしのひ弱なイメージだったが、この将軍は、史上まれにみるほどのガッチリ体格だ。もうひとり、当時、「陽あたり良好!」など青春ドラマで活躍していたアイドル伊藤さやかも可憐な和服姿を披露。こちらもちょっとしたお宝影像ですな。 ( 書き下ろし ) |
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