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常に影に生きる宿命の忍者の世界をリアルに描き、人気を博した市川雷蔵の「忍びの者」シリーズ。これまで石川五右衛門、霧隠才蔵と、いわば“有名どころ”を主役としてきたが、この作品では、新たに「霞小次郎」という新キャラクターで登場した。 幼いことろ、目の前で三人の忍者に父を殺された小次郎は、流れ忍者に育てられ、自分も忍者になる。父の仇を狙いながら、仕事では武田信玄の忍びとして働くが、信玄は味方の忍者を犠牲にして逃走するような男だった。怒った小次郎は復讐を誓う。 親の仇・妖術使いの班の夜叉丸との死闘、信玄への復讐作戦とみどころは多い。忍びの者として油の乗った市川雷蔵のピンと張り詰めた表情も女性ファンにはたまらないはず。 が、実はこの作品。ワキ役がなかなかなのだ。まず、現在、貫禄ある美人女優として映画やドラマに活躍中の大楠道代(旧姓・安田)。当時はやっと二十歳。フレッシュさで注目の若手だった。また、後にテレビドラマ「細腕繁盛記」で牛乳ビン底メガネにひっつめ髪で、主役の新珠三千代をイビる小姑で人気となった富士真奈美。そして、なにより黒澤映画で「乗ってる馬より馬面」と言われた個性派・伊藤雄之助。雷蔵の正統演技に、独特のボソボソセリフで迫る雄之助。一度見たら忘れられない存在感をお楽しみに! ( 書き下ろし ) |
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