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若山富三郎の時代劇というと「子連れ狼」シリーズやテレビの「唖侍・鬼一法眼」「賞金稼ぎ」などがあるが、実はこの「御金蔵破り」も隠れた人気シリーズ。 伝馬町の牢で五年のつとめを終え、婆姿に出た土蔵破りの名人・大蛇の富蔵(富三郎)。佐渡金山で非業の死をとげた父の恨みを晴らそうと、五年の間に練りに練った計画は、「江戸城の御金蔵破り」だった。相棒に選んだのは、牢で知り合った二枚目の遊び人の半次(林与一)だが、この半次には、賭場を荒らされてつけ狙う弥太五郎一家という敵がいた。さらに富蔵の動きを執拗に追う目明かしの勘兵衛(花沢徳衛)。富蔵は、人々の目をくらますために花火大会を計画実行の日に選ぶが・・・。 己の技を駆使して、天下の御金蔵を狙う富蔵と自分のカンを信じて張りつく勘兵衛。お互い一歩も譲らない、執念親父と執念親父の対決は決着は?また、あっと驚く盗賊の仕掛け技もこのシリーズならでは。共演は他に宇津宮雅代、岸田森、岸田今日子。 弟・勝新太郎に比べ、アクは強くないが、実は殺陣のうまさには定評があった富三郎。この番組でもとても60代とは思えない活躍ぶりを見せる。さらに独特の低音で「俺がいただく」なんて言われると、ぞぞーんと背中に響く。味のある俳優であった。 ( 書き下ろし ) |
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