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嵐寛寿郎、市川右太衛門、大河内伝次郎、片岡千恵蔵、月形龍之介、長谷川一夫、阪東妻三郎。日本映画黄金期に大暴れした七人のスターを、世の人々は「七剣聖」と呼び、親しんだ。最近では名画座でもなかなか全員集合ということは難しかった七人の作品を、今月は一挙公開というお楽しみ企画。 まず、五十音順で一番始めのスターは、嵐寛寿郎。アラカンの十八番といえば、やっぱり「鞍馬天狗」だ。 幕末奉還を表明した後も、徳川幕軍と薩摩軍勢は対立していた。薩摩側は、密かに「御用盗」なる集団を作り、江戸で暗躍。庶民の徳川不信の情を煽ろうと画策した。御用盗たちは、強盗はやるわ、誘拐はするわの悪行三昧。鞍馬天狗は、同じ勤皇の士として薩摩に悪行をやめるよう説得するが、無視され、単身江戸に乗り込む!天狗を慕って江戸までやってきた杉作少年(松島トモ子)とともに、鞍馬天狗は、御用盗を成敗できるか? それにしても、顔は隠れてないし、白昼ではかえって目立つ覆面姿の天狗さま。「覆面」についていろいろ考えさせられる作品だが、コスプレできる覆面だったからこそのヒットだったのかもしれない。共演には現役大臣の扇千景ほか、神代錦、雅章子ら華やかな面々も登場。 ( 書き下ろし ) |
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