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大坂夏の陣で破れ、壮絶な最期を遂げた豊臣秀頼の、娘・秀姫。後に家康の孫娘・千姫の養女となり、仏門に帰依し、「天秀尼」となった・・・・というだけなら、地味なお話だが、ここからがタダ者ではない。なんと、仏門だけでなく、“本場”柳生の里で武芸や忍術の修行を11年も積んだのである。 身分があって、武芸も達者。こうなったら、もう世直しするしかない。というわけで、天秀尼は、世直しの旅に出るのであった。出発にあたって、「身分証明」として渡されたのが、「葵のご紋付袈裟」。それもおなかいっぱいにご紋が縫い付けられているという超特製品だ。私もこれまで印籠や刀やいろんな「葵のご紋」を見てきたが、直径30センチはあろうかというでかい「ご紋」は初めて。これなら、どんなに遠くの悪人にも、ご紋がはっきり見えるというものだ。 主演は、日光江戸村が育てた女優・本倉さつき。主題歌「花しぐれ」も彼女の熱唱だ。 初放送が月曜昼2時と、見たくても見られなかった人も多いはず。私は作家・町田康氏とこの番組の「奥深さ」について語り合ったことがあるが、とにかく一度見たら、もう姫将軍様の虜である。当時の宣伝文句は、「悪を斬る!世直し尼将軍参上!東海道五十三次に柳生新陰流の剣が舞う。」 尼将軍・・・これだけでもたまらない言葉だ。 ( 書き下ろし ) |
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