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田舎の宿場を飛び出した若者・助六(真田広之)は、ひょんなことから仇討ちに巻き込まれ、思わず助太刀。感謝はされるわ、商売にもなるわと勝手に思い込んで、以来、頼まれてもいないのに「おいらに任せな!」と、助太刀を申し出て、世渡りをしている。基本的におっちょこちょいなやつである。 七年ぶりに故郷へ帰ってみると、何やら不穏な空気が。幼なじみの太郎(村田雄浩)に聞けば、元八州廻りの役人・片倉梅太郎(仲代達矢)をめぐる仇討ちがありそうだという。誰が悪者で誰が善人か、本来考えるべきことは置いといて、太郎に反対されるのも聞かず、突っ走る助六。その梅太郎が実は、助六の知らない父親なのであった。そんな助六を追っ掛ける幼なじみの娘(鈴木京香)。梅太郎に勝ち目はない。果たしてどうする…。 子役時代から活躍した真田広之は「たそがれ清兵衛」の抑えた演技が高く評価されたが、この作品では、のびのびと暴れていて気持ちいい。彼に振り回され、困惑する村田、かなり熟した娘・鈴木京香のにおいたつ色気もなかなか。さらにとぼけた岸田今日子、独特なムードの岸部一徳、時代劇には新鮮な風間トオル、寡黙ながらも存在感たっぷりの仲代と適役揃い。岡本監督らしいユーモアと悲しさとカラッとした明るさが光る。活劇の楽しさを堪能できる佳作。 ( 書き下ろし ) |
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