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ペリーのちょんまげ

「ひとごろし」松田優作のへなちょこ侍VS剣豪・丹波哲郎。山本周五郎の名作が、異色顔合わせで実現。
(ひとごろし) 出演:松田優作/丹波哲郎/高橋洋子/五十嵐淳子/岸田 森/桑山正一 ほか 1976年
掲載日2004年01月30日
   松田優作と時代劇。あまりなじみがないが、これは数少ない主演作である。
 腕はたつが、剣の指導は厳しいし、居丈高でみんなに嫌われる仁藤昴軒(丹波哲郎)。殿様に信頼される昴軒を、福井藩の武士たちは「よそ者」と憎んでいた。ついに何人かが昴軒を襲撃。しかし、あっさり斬られて、昴軒は藩を出奔する。怒った殿様は、上意討ちを命ずるが、誰もやりたがらない。そんな時、手をあげたのは、なんと藩一番の臆病者・双子六兵衛(松田優作)だった…。
 実は「兄上が臆病だから、嫁にもいけない」とグチる妹(五十嵐淳子。初々しい!)のために手をあげたはいいが、剣でかなうわけがない六兵衛。昴軒ににらまれ、思わず「人殺し!!」と叫ぶと、周囲のみんなが逃げだすのを見て、「この手でいこう」と決意。昴軒が立ち寄る宿屋、飯屋、茶店、すべてで「この侍は人殺しだ!」と叫ぶ。六兵衛のあまりのしつこさに辟易した昴軒。川原で決着をつけようとするが、結末は意外な方向に…。
 大きな体を折り曲げ、臆病者を熱演する優作は、アクションスターとは別の演技者としての味がある。また、たいしたことはしてないのに、剣豪に見えてしまう丹波哲郎の貫禄は、どこかユーモラスでさえある。シュールでシニカル。優作ファンにも山本周五郎ファンにも新鮮に感じるはず。面白い! ( 書き下ろし )

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