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ある日、バビロニアの古都ウルの遺跡で異変が起きる。人間の侵入で、四千年もの眠りから、凶悪な吸血妖怪ダイモンが蘇ってしまったのだ。江戸時代の日本にたどりついたダイモンは、伊豆代官(神田隆)の血を吸って本人に変身。次々恐ろしい事件を起こし、日本征服を企む。その異変に真先に気づいたのが、代官宅の池に住む河童だった。河童は、仲間の油すましや唐傘お化け、二面女、ろくろ首などを集めて、ダイモンと戦う…。 「大魔神」の大映らしく、時代劇としての展開や妖怪の造作は、とにかく本格的。なのに、出てくる妖怪たちがみんなとても愛嬌があるのである。威勢のいい河童をはじめ、「あいつら一丁ヘコましたろか」などとなぜか関西弁をぶちかます油すまし、「あたしはここよ」と首だけ近くに寄ってくるろくろ首などなど。いざ戦いだと、みんなねじり鉢巻きしてるし。愛嬌ありすぎ!佳境に入って、ダイモンは巨大化。そこに全国から応援にかけつける天狗やタヌキの妖怪、ぬらりひょんらのチームワークにも泣かされる。 若侍・新八郎の青山良彦、川崎あかね、内田朝雄ら人間も出てくるが、あくまで主役は妖怪たち。命がけで戦って、「夜明けだ」と引き上げる彼らの姿の美しさよ。CGなしでこれほど迫力の美を作り上げた日本の特撮と妖怪文化に脱帽ですな。 ( 書き下ろし ) |
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