|
||
|
明治維新の嵐が吹いた時代。旧徳川幕府に忠誠を貫いた会津藩には、新政府の板垣退助らの軍が迫っていた。多くの若者が学ぶ会津の日新館では、16歳、17歳の少年たちを中心に「白虎隊」が結成され、戦う意思を固めつつあった。しかし、それは朝廷に刃を向けることになる。白虎隊の篠原準之助(市川雷蔵)は苦悩するが、大切な兄を戦いで失い、立ち上がるのだった。家族や仲間とも別れ、追い詰められた白虎隊は、やがて悲劇的な選択をすることに…。 04年に「俳優デビュー50年」「没後35年」となる市川雷蔵の22歳のデビュー作。青春群像ともいえる内容だけに、この作品では多くの新人がデビューしている。かの勝新太郎(雷蔵とは同年生まれ)もそのひとり。当時は勝新太郎もアイラインバッチリ、肌の白いいわゆる美男系のメイクをしていた。しかし、歌舞伎界でも評判の美男子で、華々しく主役デビューした市川雷蔵に対して、勝は、この後、代表作に出会うまで、試行錯誤ともいえる時期が続く。 ともあれ、今も会津では知らない者はいないというほど有名な白虎隊の活躍と足跡は、坂本竜馬や新選組とはまたひとつ違った角度から見た幕末と維新の姿。美少年たちの真摯な姿、武士の世界の矛盾、何より若々しい雷さまの存在感…じっくり楽しめる作品といえる。 ( 書き下ろし ) |
※以下のリストから過去の連載記事がご覧いただけます。
| 50音順リスト | [あ行] [か行] [さ行] [た行] [な行] [は行] [ま行] [や行] [ら行] [わ行] |
