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時代劇のヒーローには、潔癖症的正義の味方もいるが、この主人公は、その反対。甘いものが大好きで、酒にも女にも弱いという人間味あふれる(?)男の物語。 松平和泉守の弟・源三郎。人柄は悪くはないが、気ままな性格が災いし、なかなか婿養子の先が決まらない。そこに跡継ぎがない陸奥・磐城平藩の姫との縁組という願ってもない話が舞い込む。しかし、先方には、先代藩主の娘・多恵姫(水野真紀)と、現藩主の姫と年頃の娘がふたり。どちらが源三郎の妻となるかで、お家騒動が勃発していた。とうとう多恵姫暗殺という計画が持ち上がり、事態は深刻に。姫を救いに現れたなぞの浪人・笹井又四郎(実は源三郎・高橋英樹)は、決死の脱出を試みるが…。 飄々としつつもどこか品格のある浪人は、高橋英樹の十八番! 制作は95年で、当時の英樹は、どんどんバラエティ寄りになり、時代劇の演技にもお茶目さが増していた時期であった。 一方、姫様役の水野真紀も、農婦に変装するなど、かなりのおとぼけぶりを発揮。英樹と名コンビを見せる。また、共演に船越栄一郎を迎えているのも本作の特徴。二時間ドラマ「船長シリーズ」でも英樹と息の合った演技を見せた船越の時代劇としても楽しめる。 ( 書き下ろし ) |
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