|
||
|
二十年にもわたって放送された必殺シリーズの中でも、「必殺仕置人」は、いろいろな意味で重要な作品だった。 まず、必殺シリーズ第一弾「必殺仕掛人」には原作・池波正太郎の名があり、基本的な設定も原作に準ずる部分が多かったが、「仕置人」からは、まったくのオリジナルになったこと。ここから、必殺シリーズの自由な発想が次々生まれていくことになる。その驚きの一発目が、仕置人・念仏の鉄(山崎努)によるレントゲン実況骨はずし、だろう。 そして、なんといっても、藤田まことの「中村主水」が初登場。うだつの上がらない奉行所の同心である主水は、婿養子に入った中村家でも、厳しい姑と嫁にダメ男扱いされている。しかし、剣の腕は確かで、裏では凄腕の「仕置人」として活動しているのである。 藤田まことご本人は、当時、「てなもんや」シリーズが終了し、各地で営業活動をする日々だったという。広島のキャバレーで仕事中に京都から「必殺出演」の依頼電話を受けたご本人。その一週間後にはクランクインするというあわただしさだったという。それゆえ、「主水の役は、いろんな人に断られた結果、僕のところに来たんだよ」とおっしゃるが、周囲を取材しても、そのような話は出てこない。藤田まことあっての中村主水だったのは、間違いないのだ。 ( 書き下ろし ) |
※以下のリストから過去の連載記事がご覧いただけます。
| 50音順リスト | [あ行] [か行] [さ行] [た行] [な行] [は行] [ま行] [や行] [ら行] [わ行] |
