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池波正太郎原作の「必殺仕掛人」のあとを受け、いよいよオリジナルの「必殺シリーズ」を確立したのが、この「必殺仕置人」。 特筆すべきは、藤田まことの「中村主水」が初登場。奉行所では“昼行灯”として、同僚からも軽んじられるヒラ同心、家では「婿殿」と出世と跡取りを催促される婿養子。そんな主水の裏の顔は凄腕の「仕置人」だ。 当時は、日本の高度成長期。とにかく遮二無二仕事をして当たり前。てきとーに仕事をして、裏で得た金をしっかりへそくる(書物の中を楕円形にくりぬいて小判を収納)主水の姿は、サラリーマン層にも熱い支持を受けた。その一方で、オイルショックがあり、トイレットペーハーがなくなるを買占める主婦がスーパーに殺到するなど、庶民生活は不安な雲に包まれていた。勧善懲悪とはひと味違うダークな時代劇が人気を呼んだというのもうなづける気がする。 「仕置人」には、主水のほか、念仏の鉄(山崎努)や棺桶の錠(沖雅也)、鉄砲玉のおきん(野川由美子)ら、シリーズの名物ともいえる顔ぶれや、ゲストにも佐野厚子、三島ゆり子ら、後にレギュラー入りするメンバーも多数出演。シリーズ初期ならではのギラギラした雰囲気が新鮮。伊丹十三、伊藤雄之助、川口常らユニークなゲストにも注目したい。 ( 書き下ろし ) |
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