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「日残りて昏るるに未だ遠し」 日本海に近い小藩で長年、用人という重職を務めてきた清左衛門(仲代達矢)は、家督を長男に譲り、悠々自適の日々、かと思ったら、なかなかそうはいかなかった。仕事がない寂しさと、思うように動かない体、ちょっと気になる女将みさ(かたせ梨乃)の存在、さらに藩の中では暗殺?までうわさされる内紛が勃発しているらしい。若者たちからも頼りにされる清左衛門の心安らぐ日々とは? 藤沢周平の原作をていねいに描き、仕事人間である男性にも、おとなの恋に酔いしれる女性にも人気となった作品。私は先日、本作に主演した仲代達矢ご本人にインタビューしてきた。ちょうど60代にさしかかったときにこの役に出会ったことが「とてもうれしかった。老齢にさしかかった清左衛門の気持ちがよくわかったし、役にとびつきましたよ。僕としては珍しいくらい“普通の人”だし、色気もある人だしね」と語っておられた。 清左衛門の親友で現役町奉行である佐伯熊太(財津一郎)との友情もいい味。さきごろ再婚して話題になった南果歩が可愛らしい嫁として物語に明るさをともしている。また、清左衛門とみさの恋の行方は? 原作とは微妙に違う展開もあるので、お見逃しなく。 ( 書き下ろし ) |
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