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ご存知市川雷蔵の「眠狂四郎」シリーズ第二作。 正月でにぎわう江戸愛宕神社の境内で、狂四郎が偶然助けた勘定奉行の朝比奈伊織(加藤嘉)。朝比奈は、将軍家斉の息女・高姫(久保菜穂子)の超高額化粧料の支給停止を画策し、退廃した幕政改革に取り組む人物であった。高姫と越後堀家の用人白鳥主膳(須賀不二男)は、朝比奈を逆恨み。抹殺しようと腕のたつ刺客を放ったのであった。 実はシリーズ第一作は、柴田錬三郎の原作をかなり忠実に再現したものであったが、狂四郎のキャラクターが描ききれていない部分が多かった。しかし、当時は人気俳優の作品は毎月のように製作されており、「狂四郎」も第一作公開以前に第二作公開が決定していたのであった。それまで時代劇の脚本の経験がほとんどなかったという星川清司は、第一作に続いて二作目も担当。一作目の反省から思い切って原作とは違う設定(狂四郎のねぐらが投げ込み寺だったりすること)を考案。原作者に激怒されることを覚悟で、これは一種の賭けだったという。が、結果的には大成功。 細身ながらピンシャンと改革を進める一方で、虚無に生きる狂四郎とも妙に気が合う朝比奈、高慢にして妖艶な高姫など、キャラクターが活きた「勝負」は、まさにシリーズとしても「勝負」だったのだ。 ( 書き下ろし ) |
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