|
||
|
駒方の新五親分は、若く正義感いっぱいの“熱い男”。江戸の人々を守るため、日夜走り回っている。そんな中、町では金持ちから金を盗んでは貧乏人にばらまくという義賊鼠小僧のうわさでもちきりだった。そんなとき、新五は、自分とうりふたつの男・弥平次に出会う。ひょうきんなわりにどこか影のある弥平次に、新五は何かを感じるが…。 駒方の新五といえば、もちろん、杉良太郎の当たり役。今回は長編でお得意の二役を軽やかに演じてみせる。新五の下っ引き銀次(岡本信人)、同心の吉井(玉川伊佐男)、新五のライバル清吉(鈴木ヤスシ)、面倒見のいいお品(一谷伸江)らレギュラー陣に加え、一本筋の通ったパワフルな芸者お駒(名取裕子)が華やかな雰囲気を出している。 杉良太郎は、時に本当に悪役俳優をぶん投げるほど真剣な立ち回りを見せる半面、独特のとぼけたユーモアが持ち味で、それは長年座長公演などでも活かされてきた。舞台でのMCはすべてアドリブで、本音も炸裂。毎回観客をおおいに笑わせていたのである。本作でも、鼠小僧が忍び込んだ屋根裏に、やっぱり泥棒装束の新五が待っていて、本職(?)が新五に「ほっかむりに柄物はいけません」などと真顔でレクチャーするシーンなど、杉良太郎の「とぼけ」へのこだわりが見え隠れする。まさに杉さまらしい娯楽長編。 |
※以下のリストから過去の連載記事がご覧いただけます。
| 50音順リスト | [あ行] [か行] [さ行] [た行] [な行] [は行] [ま行] [や行] [ら行] [わ行] |
