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先日、「大岡越前スペシャル」で久しぶりに元気なお奉行様姿を見せた加藤剛。 本作の加藤剛は、伊達藩の若手藩士・田吹弥十郎。父が生涯をかけて育てた自慢の“白菖蒲”が将軍家の「花合戦」に出品されることになる。しかし、ライバル細川家の肥後菖蒲と並べられた白菖蒲に対して、大御所徳川家斉は鼻であしらう冷たい反応。なにしろ、この将軍様、現役時代は超色好みで側室が四十人!引退してからは花に興味を移して、その機嫌を取り結ぶための「花合戦」なのである。よって、家斉のご機嫌が合戦の結果をすべて左右する。伊達の白菖蒲はあっさり敗退。弥十郎の父は切腹してしまう。 「花が人を殺すのか…」 父の葬儀に現れ、ライバル肥後菖蒲の秘密をにおわせるなぞの美女(真野響子)。彼女の残した「父上を殺したのは私」とう言葉を追って、弥十郎は、肥後に潜入するが、そこで美女そっくりの妖艶な女に誘惑されて、花どころではなくなり…。 「花」を通して武士の世界の矛盾に迫る異色作。弥十郎の父役の辰巳柳太郎の枯れた存在感、真野響子が珍しく見せるねっとりしたラブシーン(これでは弥十郎が骨抜きにされるのも無理はない)、ベテラン悪役田口計のサディスティックな演技など、みどころも多い長編。 |
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