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信長が去り、いよいよ豊臣秀吉(中村嘉葎雄)が天下統一を目指して、動き出す。反抗勢力に徹底的な弾圧をする秀吉の軍勢は、紀州山中の伊賀の忍びの村も急襲し、焼き払ってしまう。忍びの男・土ぐも(片岡鶴太郎)は、頭の娘おさん(堀江奈々)とともに、忍びの女枯葉(財前直見)を救出して脱出するものの、瀕死の枯葉は自ら顔をつぶして死ぬ。忍びの世界に嫌気がさし、堺の町に出た土ぐもはその華やかさに驚き、おさんといっしょにおまん(木の実ナナ)の店に居つくが、そこの常連のひとりは、村を焼き払った牛島龍一郎(柄本明)だった。秀吉に見初められた枯葉にそっくりな利休の娘と通じた土ぐもは、ひょんなことから「石川五右衛門」を名乗り、忍びの技を活かした盗賊のリーダーになっていく。 「化けているてめえのことは何にもわかりはしない」自分は誰?熱血でもなく、クールでもなく、不思議なテンションで生きた五右衛門が、釜茹でになる瀬戸際の啖呵は必見。また、「茶の湯とはなんでゃあ?」名古屋弁丸出しの秀吉と、権力に取りつかれる息子をたしなめる老いた大政所(鈴木光枝)らベテランのぶつかり合いにはさすがの迫力、柄本明、六平直政ら当時の小劇場のニオイを感じさせるキャストも目立っている。 それにしても、なぜ「土ぐも」が「五右衛門」になったのか?意外すぎる理由にも注目を。 |
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