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上杉家九代目の藩主になった鷹山(筒井道隆)は養子で、家の実情をよく知らなかった。フタを空けてみれば、藩の財政はパンク寸前。それもこれも戦国の覇者・上杉謙信を始祖とした誇りから、会津、米沢と移るたびに収入が減っているのに、藩士も減らさず、節約もしなかったためだった。 早速、改革を志した鷹山は、側近の佐藤(宍戸開)に命じて、藩で冷遇されている有能メンバーを招集。思い切った改革案を作らせる。しかし、藩士の家の庭にも桑の木を植えたり鯉を飼う、藩士の妻女も機織を、などという案に、幕府古老の重役たちは「武士の恥」と激怒。ついに鷹山を力づくで追い詰め、幕府に直訴してでも追放しようと圧力をかける。 鷹山は自らの経費を1500両から200両に減らし、粗食生活を実践。城の庭にも桑を自ら植え始める。筒井道隆は、「私が藩主に適しているかどうか決めるのは領民だ」と、いつもの飄々としたテンションで、若い藩士たちを納得させてしまう。一方、いちいち文句をつけて血圧を上げている重役たちの顔ぶれは神山繁、北村総一朗、すまけい、森山周一郎。この四人の共通点は、低音の声がいいこと。四人揃って迫られると、なかなかの迫力。浮世離れした先代藩主・宇津井健が「わしが浪費したのがいけなかったか…」と反省するシーンもいい。気持ちいい歴史劇。 |
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