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三代将軍家光の時代。旗本の三男坊・五橋数馬(田中実)は、武芸で名をとどろかせたいと夢見ていた。有り余る力を金の賭けての試合で紛らわせていたが、大田原(高田淳次)との試合の最中、ふと目に入った美女に心を奪われ、立会いどころではなくなってしまう。その美女こそ、十万石の大名・奥平家のちずか姫(田中美奈子)であった。 身分違いもなんのその、猛アタックを開始した数馬は、姫の屋敷の門前の錦木に恋文を結んでの百夜通いを始める。一方で、数馬は叔父の大久保彦左衛門(若山富三郎)を担ぎ出して、なんとか身分違いの壁を破ろうと考えていた。そんなとき、ちずか姫がお家騒動に巻き込まれて、誘拐!? どうする数馬! 原作・山本周五郎。脚本・筒井ともみ。面白いのは、天下のご意見番として知られる彦左衛門が、実は縁側でのんびり日向ぼっこをしているようなもの静かな老人として描かれていること。眉毛も垂れ下がった若山富三郎の渋い演技が楽しい。男気を見せる水野十郎左衛門(中村橋之助)、困惑する姫の父(伊東四朗)、「あー、ハシタないったらありゃしない」と物語をテンポよく進行する戯作者(室井滋)、数馬の父の再婚相手で「うふふ、数馬さん、背中を流しましょうね」と色っぽい義母(川上麻衣子)など、ユニーク顔ぶれが揃うのも見どころ。 |
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