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必殺シリーズ第16弾。駆け込み寺との関わりから、手踊り一座を引き連れて「女たちの恨みを晴らす」旅に出た座長・坂東京山(京マチ子)。彼女を支える仕舞人は、兄貴的存在の晋松(高橋悦史)とギラギラした新米の直次郎(本田博太郎)だった。 品よく色っぽい京マチ子は、華麗な踊りを見せるその手に必殺の簪を持つ殺し屋を妖艶に演じる。鋼を仕込んだ縄をたくみに扱う晋松、少々あぶなっかしいが一瞬の居合いで相手を倒す直次郎。中でも、直次郎の動きは予想できない。 私は本田博太郎ご本人にインタビューしたが、「仕舞人」のスタイルは第一回の監督・工藤栄一の影響が大きいらしい。とにかく、すぐに「ふんどし一丁」になる直次郎。ワンクールの放送(81年2月〜5月)で、撮影はほとんど寒中だったが、直次郎はふんどしで自らぬーっと顔を出す「地獄の黙示録」が大得意。水中に沈むシーンでは「どうしても浮いてきちゃうから、ふんどしに石を入れた」とのことだった。そこに重りが…。最終回、直次郎の去り方もまた、直次郎本人のアイデア。そのアイデア実行のために、大掛かりな道具が作られ、別のロケ隊が必要になったが、「必殺はそれくらいのことは当たり前」とみんなが協力的だったとか。職人技が光る「必殺」の現場らしいエピソードである。 |
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