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徳川御三家・紀州藩藩主徳川光貞(大滝秀治)の子として生まれた源六は、りっぱな兄がふたりもいたため、気楽な身分。しかし、父と兄が相次いで亡くなり、五代目藩主・吉宗(西田敏行)になる。藩政改革をすすめて11年。今度は八代将軍の座に。江戸に乗り込み、日本全体の政治を改革しようと試みるが、米相場その他、難題は山積み。家庭では、跡取り息子(中村梅雀)の心配をし、女性たちのご機嫌も気になる。さらに自分を「父」と名乗る青年まで現れて、騒動に…。同じ吉宗でも女っ気のなかった「暴れん坊将軍」(松平健)とは違い、こちらの吉宗は「父と言われれば、覚えが」などと戸惑うのであった。 吉宗といえば、「公事方御定書」「目安箱」「小石川養生所」「町火消し四十七組設置」など、名奉行大岡越前(滝田栄)と協力して改革を進めた将軍。が、抵抗勢力の圧力や経済変動など苦労も多かった。その様子をジェームス三木がコミカルに描き、西田敏行が人間臭く熱演。語りが名調子の近松門左衛門(江守徹)これで面白くならないわけがない! 最近、私は吉宗の足跡を尋ねて紀州を旅した。現在の和歌山城内には、「目安箱」のもとがあり、街中には吉宗が奨励した学校跡の石碑も。城からは和歌山の町がぐるりと見渡せて最高の景色。強運の吉宗はここから江戸に旅立ったのかと思うと感慨深かった。 ( 書き下ろし ) |
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