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ペリーのちょんまげ

『心中宵庚申』義理の息子を溺愛する母の鬼気迫る姿!近松女優喜和子VS信子の芸術祭大賞作品。
(しんじゅうよいごうしん) 出演:出演:太地喜和子/滝田栄/乙羽信子/佐藤慶/辰巳柳太郎/吉行和子 ほか 1984年
掲載日2007年10月11日
  宵庚申とは、庚申待ちをする日の宵のこと。庚申待ちは、庚申(かのえさる)の日の夜、「この日に眠ると三戸の虫が災いして命を短くする」という迷信があり、仏家では帝釈天や青面金剛を、神道では猿田彦の神を祭って、徹夜で語り明かす風習があった。作者の近松門左衛門は、大坂の八百屋の養子・半兵衛が妻のお千代と心中した実際の事件を題材に脚色。作者最後の世話浄瑠璃となった。
 舞台は大坂の八百屋。半兵衛(滝田栄)は、伊右エ門(佐藤慶)おつや(乙羽信子)夫婦の養子となり、妻のお千代(太地喜和子)との仲もよく、商売に励むまじめ人間だ。しかし、愛嬌がよく明るいお千代に、おつやは何かとつらく当る。お千代が集金先でたまたま前夫(林与一)と再会したことを聞いたおつやは、半兵衛の留守にお千代を実家へ帰してしまう。その裏には、女として半兵衛を思うすさまじいおつやのゆがんだ愛情が…。
 険しい顔で「あれ(お千代)は店へ出さん方がよろし」「顔も見とうない」と言いながら、半兵衛には「私はもういっそ狂った方が!!」と迫ってくるおつやは怖すぎ!! 苦しむに決まっているお千代を再び半兵衛に預ける老父(辰巳柳太郎)の「娘ひとり死んだと思い…」という言葉には泣かされる。
 名脚本家・秋元松代の磨かれたセリフと鬼才和田勉演出による芸術祭大賞受賞作。


⇒『心中宵庚申』放送スケジュール ( 書き下ろし )

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