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幕末。国中が揺れ動く中、幕府は「公武合体」政策の切り札として、将軍家に皇女の降家を御所に願い出ていた。最終的に候補になった和宮(藤谷美紀)にはすでに許婚があったが、再三の幕府の申し出についに江戸への降家が決まる。納得できない和宮の母(司葉子)は、密かに和宮の替え玉を探させる。そこで選ばれたのは、公家屋敷・橋本中将(財津一郎)宅で下働きをする捨て子のフキ(斉藤由貴)だった。想いを寄せる大工の四郎(的場浩司)と祇園祭にいくのを楽しみにしていたフキはある日突然、和宮邸に呼び出され、公家の作法を仕込まれる。自由に口をきくことも、外へ出ることも許されぬまま、江戸への出立の日が近づくが、フキの表情には尋常ではない疲労が表れ始めていた…。 私は昨年、和宮一行が旅した中山道を歩いたが、総勢三千人を越える大行列を受け入れるため、宿場は丸ごと大改造をするほどの大騒動だったという。和宮は各地で落ち葉を自分に見立てた歌を残すなど、江戸へは「落ち行く」心境だったことが覗える。このドラマでは、その和宮が替え玉だったという大胆な推理と、公家方、武家方双方の思惑から運命を変えられる少女の不幸を描く。斉藤由貴はチキチキトントンと祇園祭の歌を歌いながら、不安定になっていく娘を熱演。若き堤真一が非情の決断をする男を演じているのも見物。 ⇒『和宮様御留』放送スケジュール ( 書き下ろし ) |
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