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大田直次郎(武田鉄矢)は、御目見得以下、70俵五人扶持の幕府下級武士。しかし、狂歌の世界では、四方赤良(よものあから)として広く世に知られた人物であった。 彼は多くの弟子をとっていたが、中には吉原遊郭の主人たちの姿も。彼らと親しくつきあい、廓の大文字屋の主人(金田龍之介)の家に出入りするうちに、直次郎は遊女・三穂崎(秋吉久美子)と深い仲になる。とはいえ、直次郎には、妻里世(多岐川裕美)とふたりの子ども、堅物の父(浜村純)や弟(岡本信人)もいる。はじめはこっそりだったが、深夜帰宅が重なり、ついには三穂崎に子ができたと言われ、ますます抜き差しならないことに。折も折、幕府の改革を皮肉った「世の中に蚊ほどうるさきものはなし。ブンブ、ブンブと…」という落首の作者が直次郎ではないかとウワサがたち、彼は窮地に陥る。 金八こと武田鉄矢が両方の女にいい顔をしようとするエゴむき出しの男を演じ、狂歌の講釈も披露するという異色作。また、遅く帰った夫にも「お戻りなされませ」と謙虚な表情をしながら、はさみで着物のをずたずたにする妻、「ぬしのせいでありんす」とわがままを言う三穂崎など、女性の描写が鋭いのは、原作者平岩弓枝らしい。大田家を見守る友人夫婦(菅原文太、新珠美千代)の視線、弟の視線、多面的に楽しめる人間ドラマ。 ⇒『橋の上の霜』放送スケジュール ( 書き下ろし ) |
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