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ささいなことから、所領没収となった会津加藤家。その家臣である高倉長右エ門(長谷川一夫)は、その原因について、竹馬の友である東郷茂兵ェ(河津清三郎)と口論となる。口だけで決着がつかないふたりは、ついに剣を交えることに。雷鳴の中、その戦いは壮絶で、三度立ち、三度倒れるというすさまじさ。やがてついに茂兵ェが倒れ、長右エ門は、彼の弟又八郎(小林勝彦)の仇となるが、その又八郎は、すでに高倉家の侍女すが(香川京子)と出奔していた。そのすがこそ、長年、長右ェ門が密かに恋した相手だった。 誰のせいで藩が取り潰されたかという、いまさら口論しても仕方ない?ことで親友と命のやりとりをするのもすごいが、ここでは、その敵討ちでまたまた皆が傷だらけになるという、まさに「疵千両」と言いたいほどの戦いが繰り広げられる。又八郎と因縁の戦いでは、満身創痍になりながら、「又八郎、オレは立ったぞ!」と相手を挑発。天下の二枚目・長谷川一夫が血みどろの姿を熱演する。また、悲劇の女性を演ずる香川京子の凛とした美しさも際立っている。 なぜ、これほどまでに戦わなければならないのか?人の運命の不思議さとはかなさが伝わる。こどもの笑顔が救いになるが、それにしても、これほどの不幸がなぜ?と問いたくなるような余韻が残る。 ⇒『疵千両』放送スケジュール ( 書き下ろし ) |
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