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1927年19歳のデビュー作から、55歳で出演した最後の映画まで、一貫して二枚目を演じ続けた稀代の名優、長谷川一夫。踊るような華麗な立ち回りと端正な美しさ、そして彼独特の“流し目”で、観るものを圧倒。豪快さが売りのチャンバラ役者とは一線を画すスタイルで爆発的な人気を集めた。松竹から東宝、大映と映画会社を移りながら各社の看板作品に次々と出演、生涯出演した映画は約300本と言われている。代表作として「銭形平次」シリーズ、カンヌ国際映画祭グランプリと米アカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した「地獄門」や、「近松物語」「藤十郎の戀」「雪之丞変化」など枚挙にいとまがない。少年時代に歌舞伎の女形で培われた芝居の技量を磨き続け、メイクや照明、カメラにも精通し自分の見せ方を工夫するなど、徹底して二枚目であることにこだわった俳優・長谷川一夫。没後、彼の功績をたたえ国民栄誉賞を受賞した、まさに国民的スターである。
大映は戦後、のちのスター俳優となる、市川雷蔵や勝新太郎、京マチ子、山本富士子らを輩出。その撮影所名は「大映京都撮影所」と呼ばれた。1949年からは長谷川一夫も入社し、大映映画が華やかな時代が到来する。1951年黒澤明監督作「羅生門」がヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得、翌年溝口健二監督の「雨月物語」、「山椒太夫」が2年連続銀獅子賞に輝いた。また、カンヌ国際映画祭でも衣笠貞之助監督、長谷川一夫主演の「地獄門」がグランプリをとるなど、大映映画は国内のみならず、世界で称賛を浴びるようになる。
日本が生んだ世紀のスター・長谷川一夫の時代劇、乞うご期待!!

写真協力:マルベル堂
1908年京都生まれ。5歳で歌舞伎の舞台を踏み初代・中村鴈治郎に入門。
19歳(1927年)、青年歌舞伎で活躍するうち松竹と契約、鴈治郎から伝統ある林長二郎の名を贈られた。
映画デビュー作『稚児の剣法』を皮切りに、多くの作品に出演、その美形ぶりに恍惚とした女性が大挙して劇場へ足を運んだと言われ、林長二郎は、松竹の看板俳優のみならず時代劇の第一人者になっていく。29歳の時に、東宝への移籍を決意、新天地での撮影初日に、暴漢にナイフで襲われ、役者の命である顔の左側を負傷。ニ枚目俳優にとっては致命傷かと思われたが、メイクや照明の力を借り、カメラの角度を工夫するなどして傷痕を隠し、執念で演じ続けた。事件は大きな話題となり人気はさらに上昇、翌年、林長二郎の名を松竹に返上し、本名の長谷川一夫として活動を始める。
戦後は東宝、新東宝を経て、1950年大映に移籍。名実共にトップスターとして君臨する。1953年、映画『地獄門』がカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞、また翌年には、国際的な名声を得ていた、溝口健二監督による『近松物語』に主演し、世界的にもその名を知られるようになる。最後の映画出演は『江戸無情』(1963年)。以降、テレビ、舞台での出演のほか、東宝歌舞伎を発足させたり、宝塚の舞台「ベルサイユのばら」初演を演出するなど、役者のみならず多方面で活躍の場を広げた。1984年死去。没後、国民栄誉賞が贈られた。
6月
2年半以上の長きに渡り、企画を応援頂きまして、ありがとうございました。レギュラー放送は最後となりますが長谷川一夫主演作品は深夜に再放送しております。こちらも、どうぞお楽しみください。
「HDマスター」とは、ハイビジョン素材での放送という意味です。SD放送においても美しい映像をご覧になれますが、ハイビジョン素材本来の高精細画質でお楽しみいただくためには、時代劇専門チャンネルHD(スカパー!HD、スカパー!光及び一部ケーブル局にて放送)にご加入のうえ、ハイビジョン対応テレビにてご視聴していただく必要があります。
| 2010年5月 | 「雪之丞変化」/「花の遊俠伝」/「俠客春雨傘」/「逢いぞめ笠」/「桜田門」 |
|---|---|
| 2010年4月 | 「つばくろ笠」/「大江山酒天童子」/「水戸黄門海を渡る」/「鳴門秘帖」 |
| 2010年3月 | 「源氏物語 浮舟」/「命を賭ける男」/「伊賀の水月」/「日蓮と蒙古大襲来」 |
| 2010年2月 | 「銭形平次捕物控 美人鮫」/「花の渡り鳥」/「遊侠五人男」/「山田長政 王者の剣」 |
| 2010年1月 | 「銭形平次捕物控 鬼火燈篭」/「銭形平次捕物控 雪女の足跡」/「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」/「銭形平次捕物控 夜のえんま帳」 |
| 2009年12月 | 「銭形平次捕物控 まだら蛇」/「銭形平次捕物控 女狐屋敷」/「銭形平次捕物控 八人の花嫁」 |
| 2009年11月 | 「銭形平次捕物控 金色の狼」/「銭形平次捕物控 幽霊大名」/「銭形平次捕物控 どくろ駕籠」/「銭形平次捕物控 死美人風呂」/「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」 |
| 2009年10月 | 「銭形平次」/「銭形平次捕物控 恋文道中」/「銭形平次捕物控 地獄の門」/「銭形平次捕物控 からくり屋敷」 |
| 2009年9月 | 「雪の渡り鳥」/「花の喧嘩状」/「お役者鮫」/「月から来た男」 |
| 2009年8月 | 「鬼あざみ」/「歌麿をめぐる五人の女」/「四谷怪談」/「折鶴笠」/「勘太郎月夜唄」 |
| 2009年7月 | 「青葉城の鬼」/「伊太郎獅子」/「鼠小僧忍び込み控」/「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」 |
| 2009年6月 | 「関の弥太っぺ」/「近松物語」/「一本刀土俵入」/「疵千両」 |
| 2009年5月 | 「振袖狂女」/「花の三度笠」/「麝香屋敷」/「淺間の鴉」/「刃傷未遂」 |
| 2009年4月 | 「月の渡り鳥」/「裁かれる越前守」/「二人の武蔵」/「千両肌」 |
| 2009年3月 | 「大佛開眼」/「かげろう笠」/「口笛を吹く渡り鳥」/「江戸っ子祭」/「黒い三度笠」 |
| 2009年2月 | 「紅蝙蝠」/「新平家物語 義仲をめぐる三人の女」/「修羅城秘聞 双竜の巻」/「續修羅城秘聞 飛雲の巻」 |
| 2009年1月 | 「月形半平太 花の巻 嵐の巻」/「地獄門」/「名月走馬燈」/「鉄火奉行」 |
| 2008年12月 | 「女と海賊」/「花の長脇差」/「甲賀屋敷」 |
| 2008年11月 | 「続次郎長富士」/「知らずの弥太郎」/「源氏物語」/「獅子の座」/「番町皿屋敷 お菊と播磨」/「源氏物語」 |
| 2008年10月 | 「藤十郎の戀」/「酔いどれ二刀流」/「次郎長富士」 |










