2008年5月の時代劇専門チャンネルは、【土曜時代劇プレミアム】【市川雷蔵 時代劇全仕事】の合同企画として、低予算かつ短期間で娯楽作品を撮り続け、時代劇映画黄金期の屋台骨を支えた職人監督たちを特集!
1950〜60年代、大衆娯楽としての映画界を支えていたのは、“作家主義”の巨匠たちではなく、低予算・短期間で会社の要請に従い、大量生産のいわゆる“プログラムピクチャー”を撮り続けた職人監督たちなのである。
映画会社が製作と興行の両方を行い、また俳優を専属契約で自社抱えしていた当時の映画界のシステムにとって、“プログラムピクチャー”は、@自社の映画館に絶え間なく番組(プログラム)を供給するA自社俳優を効率よく稼動させる、という両面においてなくてはならない存在だったのである。
職人監督たちは会社の要請の枠組みを守りながら、自分の色を作品に投入することに心血を注いだのだ。
各映画会社が時代劇映画を大量生産したが、例えば東映の子供向けシリーズや各社で製作された『鞍馬天狗』シリーズなどの娯楽作品とは一味違った作風で、市川雷蔵主演『眠狂四郎』シリーズ、勝新太郎主演『座頭市』シリーズを筆頭に、大人向けの娯楽時代劇映画を数多く製作したのが大映である。
その代表的な職人監督である、森一生・田中徳三・三隅研次・池広一夫という4人が、雷蔵や勝新などの大映スター俳優たちと組んだ時代劇作品を、土日のそれぞれよる9時から、4週連続で特集放送します。お見逃しなく!
※映画会社大映とは・・・
1942年、新興キネマ・大都映画・日活の製作部門が合併して発足。黒澤明監督作『羅生門』、溝口健二監督作『雨月物語』などが、海外の映画祭で次々と受賞。長谷川一夫を筆頭に、京マチ子・山本富士子・若尾文子などの女優や、市川雷蔵・勝新太郎・田宮二郎などの大スターを擁した。
森一生(1911年〜1989年)
京都帝国大学で美学を専攻。映画監督作は全129作品。ジャンルの別なく様々な作品を撮った。市川雷蔵が最も数多く組んだ監督であり、その数全30作品。
(C)角川映画
(C)角川映画田中徳三(1920年〜2007年)
関西学院大学卒。『羅生門』『雨月物語』などの助監督を務め、“グランプリ助監督”と呼ばれた。映画監督作は全50作品。『必殺』シリーズなどテレビ時代劇も多数手がけた。『眠狂四郎』『悪名』のそれぞれ第1作を監督。
(C)角川映画
(C)角川映画三隅研次(1921年〜1975年)
戦後3年余りシベリアに抑留され、復員後監督に昇進。『座頭市』の第1作を監督。映画監督作は全67作品。大映倒産後に撮った若山富三郎主演の映画『子連れ狼』は、タランティーノに影響を与えたと言われる。後年はテレビ時代劇も多数手がけた。
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(C)角川映画池広一夫(1929年〜)
立教大学卒。市川雷蔵主演の『沓掛時次郎』で注目される。映画監督作は全67作品。時代劇を中心にテレビドラマも数多く手がけ、現在も2時間ドラマを中心に現役で活躍している。
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