ペリーのちょんまげ
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「魔人ハンター ミツルギ」
徳川幕府転覆を狙う宇宙忍者サソリ軍団が襲来!!
智!仁!愛!のミツルギ三兄弟が合体した巨大神ミツルギが迎え撃つ。

掲載2018年09月21日

(まじんはんたー みつるぎ) 出演者:水木襄/佐久間亮/林由里/緒方燐作/村地弘美/奥野匡/大木正司 ほか 1973年

 徳川家康の治世。ある夜、サソリの形の星座から異様な流れ星が落ちた。だが、そのことに気づいたのは、ミツルギ一族の長老・道半(緒方燐作)のみ。この流れ星こそ、幕府転覆と天下獲りを狙う恐ろしい魔人が率いる宇宙忍者サソリ軍団だった。長老は、銀河(水木襄)、彗星(佐久間亮)、月光(林由里)のミツルギ三兄弟を呼び出し、「智・仁・愛」の秘刀を授ける。兄弟がこの刀を打ち合わせ、合体することで、巨大神ミツルギに変身、「ミツルギ参上!」の気合とともにサソリ魔人が操る宇宙怪獣と戦えるのである。第一話で魔人の人質になる家康の孫娘・濃姫は、のちに「水もれ甲介」などでアイドル的人気を得る村地弘美。巨大凧を使い、濃姫を助けた三兄弟は、礼を言いたいという家康にも会うこともなく、「俺たちの任務に終わりはない」と新たな戦いの道を進むのだ。

 73年に12話のみ放送され、そのダイナミックな発想と、ヘルメットに金属ベルトというレーサーのいでたちのミツルギ三兄弟のスタイルも話題となった伝説的な特撮時代劇。特に怪獣の動きが、珍しいストップモーションアニメで撮影されたシーンと造形スーツの実写両方が駆使されるなど、ほかの作品にはない味が出ている点にも注目。メイン監督・土屋啓之助は、新東宝出身で「マグマ大使」「怪獣王子」「忍者部隊月光」などこども向け番組や時代劇「木枯し紋次郎」などを手がけた。

「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」
長谷川一夫の平次親分が材木の不正にからむ謎の事件を追う
鍵を握る若者に新進の市川雷蔵、女目明しに山本富士子、悪役はあの人!

掲載2018年09月14日

(ぜにがたへいじとりものひかえ ひとはだぐも) 出演者:長谷川一夫/山本富士子/市川雷蔵/夏目俊二/堺駿二/東野英治郎 ほか 1956年

銭形平次捕物控 人肌蜘蛛
「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」
(C)KADOKAWA 1956

 豪雨の中、江戸に向けて必死に泳ぐ島抜けの男二人。彼らは、数年前、江戸の大火により巨利を得た材木問屋を疑った銭形平次(長谷川一夫)に捕らえられた松五郎と新吉だった。平次はそのとき、伊勢屋、上総屋(沢村宗之助)、尾張屋(東野英治郎)といった大商人の追跡を当時の奉行に差し止められた苦い経験をしたのだった。島抜け騒動の翌日、隅田川の川べりに医師の宝井宗庵の死体が発見された。その懐からは五十三次の浮世絵が出てきた。平次は、三輪の万七(見明凡太朗)と探索をつづけるが、手がかりはなかなかつかめない。そして、伊勢屋も殺され、またも懐から浮世絵が発見される。そんな中、上州から江戸に来た焼物師の若者・新次郎(市川雷蔵)は、上総屋の奉公人というお絹(近藤美恵子)に出会う。実はお絹は上総屋のひとり娘だった。やがて悪の手はお絹にも伸び、彼女は行方不明となる。

 長谷川一夫の代表シリーズ「銭形平次」大映版10作目にして初のカラー作品。殺された女の肌の蜘蛛の入れ墨など色彩のインパクトも意識された作品といえる。脚本は小國英雄、監督は森一生。大映新進のスター、市川雷蔵と長谷川の共演も話題となった。また、平次の愛妻お静に阿井美千子、謎めいた女おれんに入江たか子、女目明しお品に山本富士子など女優陣も豪華。のちにテレビの黄門様役で人気となる東野英治郎の悪人ぶりも見ものだ。

「風の峠~銀漢の賦~」
松本清張賞受賞した葉室麟の名作を中村雅俊×柴田恭兵で映像化
命をかけた男の友情と彼らを支える家族の姿、意外な結末に注目。

掲載2018年09月07日

(かぜのとうげ ぎんかんのふ) 出演者:中村雅俊/柴田恭兵/桜庭ななみ/平岳大/池田鉄洋/吉田羊/中村獅童/高橋和也/麻生祐未 ほか 2015年

風の峠~銀漢の賦~
「風の峠~銀漢の賦~」
©NHK

 月ヶ瀬藩の鉄砲衆・日下部源五(中村雅俊)は、不器用で出世とは無縁だが義に厚い男。彼の親友のひとり松浦将監(柴田恭兵)は藩家老となり、もうひとりの百姓・十蔵(高橋和也)は一揆の首謀者となっていた。源五は、友を斬った将監とは絶交。十蔵の娘・蕗(桜庭ななみ)の成長を見守っていた。藩では、側用人・山崎多聞(中村獅童)の画策により、不穏な動きが。そんな折、源五は娘婿(池田鉄洋)から、将監暗殺を依頼される。すべてを捨てて藩のために働く決意の将監に源五はどう向き合うのか...。

 原作は葉室麟の松本清張賞受賞作。「お前には見事に命を使い切ってもらわねばならん」と命を捨てる覚悟の源五。それに応える将監。そこにいなくても存在を感じさせる十蔵。男の友情が胸を打つ。35年ぶりの共演となった中村×柴田は、老齢の男の渋みと苦悩をそれぞれの個性で見せている。また心優しく正義感の強い十蔵の高橋、源五らの前に立ちはだかる剣豪役の平岳大、眉毛を消して怪演する獅童ら脇役も豪華。中でも注目したいのは、蕗役の桜庭と源五の娘役の吉田羊。桜庭は露天風呂で敵方に急襲される入浴シーンを熱演。吉田は「お前をとって食おうというわけではない」など、気が強い性格ながらも父を思う娘を好演する。悲劇が続く展開だが、どこかユーモアをまじえた表現が多いのも本作の味。意外すぎるラストに思わずにんまり。

「石川五右衛門」
連続時代劇13年ぶりに主演の市川海老蔵が華麗なる大泥棒に!
奇想天外な技を駆使して秀吉を翻弄、茶々とラブロマンスも?

掲載2018年08月31日

(いしかわごえもん) 出演者:市川海老蔵/國村隼/比嘉愛未/榎木孝明/丸山智己/益岡徹/山田純大/前野朋哉/高月彩良 ほか 2016年

石川五右衛門
「石川五右衛門」

 市川海老蔵が新作歌舞伎で演じて好評を博した「石川五右衛門」のドラマ化。13年ぶりの連続ドラマ主演を果たした。

 五右衛門は、京の都で評判の役者一座の座長・白波夜左衛門という顔を持つ。一座の顔ぶれは、仕掛け名人で子持ち男の三上の百助(山田純大)、身が軽い情報通の足柄の金蔵(前野朋哉)、キャットウーマンのような堅田の小雀(高月彩良)。彼らは「金銀財宝を盗んでも、畜生外道は許さねえ。天下御免の大泥棒、石川五右衛門一家、見参だ!」とポーズを決める盗賊団だった。天下人豊臣秀吉(國村隼)の圧政に怒る五右衛門は、市中を騒がせ、大坂城にも侵入。秀吉の側室茶々(比嘉愛未)と出会い、ラブロマンスに発展? 「町を見たい」と城を抜け出した彼女を手持ちの巨大凧に乗せて、空中ランデブー。「いつかあんたを盗んでやろうじゃねえか」くーっ、こんなセリフ、海老蔵にしか言えません!

 一味は役者役だけに派手な身なりに濃い化粧で絢爛さもある。また、五右衛門が指パッチンしただけで指先に火が点いたり、悪の剣豪榊役の格闘家棚橋弘至が「地獄へ行け」と振り下ろした刀を五右衛門が真剣白刃取りしたりと見せ場はたっぷり。「必殺」の石原興監督はじめ、京都のベテラン時代劇スタッフと海老蔵が半年間、撮影に挑んだ。上妻宏光の三味線主題歌「月夜の影~石川五右衛門のテーマ~」も鳴り響く。ダイナミックな展開がみもの。

「信長協奏曲」
タイムスリップした高校生が信長になって本能寺の変!
小栗旬が信長と光秀、二役演じて話題になった人気シリーズ

掲載2018年08月24日

(のぶながこんちぇると) 出演者:小栗旬/柴咲コウ/向井理/藤ヶ谷太輔/水原希子/古田新太/濱田岳/山田孝之 2016年

信長協奏曲(映画)
「信長協奏曲(映画)」
©石井あゆみ/小学館 ©2016 フジテレビジョン 小学館 東宝 FNS27社

 突然、戦国時代にタイムスリップしたお調子者の高校生サブロー(小栗旬)は、自分とうりふたつの織田信長に「病弱な自分に替わって信長として生きてくれ」と頼まれる。屋敷には生真面目男の池田恒興(向井理)や髭ヅラの熱血男柴田勝家(高嶋政宏)、妻の帰蝶(柴咲コウ)までずらりと揃っていた。武将としての常識も風格もゼロのサブローは、帰蝶に「うつけ」と呼ばれる始末。しかし、「やっぱ平和が一番でしょ」と戦国の常識にとらわれないサブローは不思議に家臣たちをまとめ、快進撃を続ける。だが、時を経て、あの「本能寺の変」が目の前に。その敵、光秀は頭巾で顔を隠した本物の信長だった。光秀は家臣や妻の心をつかむ偽物サブローを憎んでいたのだ。

 自分が持っていた歴史教科書で信長が討たれることを知って驚くサブロー。小栗旬は能天気な高校生と影のある光秀を演じ分ける。そして影があるといえば、山田孝之演じる羽柴秀吉。信長に肉親を殺された恨みから、市(水原希子)の夫・浅井長政(高橋一生)を裏切らせる陰謀を仕掛けたのも秀吉だった。サブローはそんな秀吉を「サルくん」と呼んで信じたまま。大丈夫かサブロー?自分の運命を悟ったサブローに「結婚式を挙げよう」と言われた帰蝶。その恋の行方も気になる。意外過ぎる結末のカギを握るのは、なんとカッパ!? 最後の最後まで目が離せない展開。

50音順リスト
ペリー荻野プロフィール
ペリー荻野

1962年愛知県生まれ。大学在学中よりラジオのパーソナリティ兼原稿書きを始める。 「週刊ポスト」「月刊サーカス」「中日新聞」「時事通信」などでテレビコラム、「ナンクロ」「時代劇マガジン」では時代劇コラムを連載中。さらに史上初の時代劇主題歌CD「ちょんまげ天国」シリーズ全三作(ソニーミュージックダイレクト)をプロデュース。時代劇ブームの仕掛け人となる。

映像のほか、舞台の時代劇も毎月チェック。時代劇を愛する女子で結成した「チョンマゲ愛好女子部」の活動を展開しつつ、劇評・書評もてがける。中身は"ペリーテイスト"を効かせた、笑える内容。ほかに、著書「チョンマゲ天国」(ベネッセ)、「コモチのキモチ」(ベネッセ)、「みんなのテレビ時代劇」(共著・アスペクト)。「ペリーが来りてほら貝を吹く」(朝日ソノラマ)。ちょんまげ八百八町」(玄光社MOOK)「ナゴヤ帝国の逆襲」(洋泉社)「チョンマゲ江戸むらさ記」(辰己出版)当チャンネルのインタビュアーとしても活躍中。

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