スタッフ おがPとふるふるの制作日記

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2012.1.20

時代劇の醍醐味 殺陣シーン

寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか??
明日は、暦の上では「大寒」。どおりで寒い訳です。
東京は雪が降り、カラカラに乾いた空気が少し潤いました。
とはいえ、寒々とした天候には変わりませんね・・・。

さて、今回も、「鬼平外伝 熊五郎の顔」の撮影エピソードを
お話させていただきます。

(C)2011 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

こちら、時代劇の醍醐味、殺陣のシーン。
実は「熊五郎の顔」は、ドラマ要素が強い作品でもあり、殺陣のシーンはそんなに多くは登場しません。
しかし!「鬼平外伝」ですから、盗賊の捕物シーンはこの作品の大きなポイントですし、視聴者の皆様も、やっぱり気になりますよね?

私にとって、間近で見る初めての殺陣シーン。
果たしてどういった手順で、立ち回りのシーンが出来上がるのでしょうか?

(C)2011 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

現場スタッフとの打ち合わせ。
上の写真の左側が、このドラマの殺陣指導の宇仁貫三さんです。
「鬼平犯科帳」「剣客商売」「必殺」シリーズなど
数多くの殺陣を付けてらっしゃる大ベテラン。
↓その殺陣師・宇仁さんの手にあるメモには、
複数枚に渡り、どんなフォーメーションで、どう人を動かすのか
細かく書かれております。

(C)2011 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

そしていよいよ実践。
宇仁さん自らが、刀を振り、各演者たちに具体的な動きを見せます。
殺陣シーンを初めて近くで見ている私は、
正直、その迫力(そして、気合い!)に圧倒されました!!
実は宇仁さんは、70歳を超える御年なのですが、体のキレが凄い!
演じている方々は30代~40代の方が多いと思われる中で、
宇仁さんの動き全く引けをとらない(いやむしろ、宇仁さんが一番キレがある!)動きには 本当に驚きました!

(C)2011 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社

以前は黒澤明映画にも御出演された事のあるという宇仁さんは、
この世界の大ベテランでありながら、
若輩者の私にも気さくに声をかけて下さる優しいお人柄の方。
しかし、殺陣の指導になると、その表情は一変し、鋭き目つきで、
各演者への指導を行っておりました。

ここにも、時代劇制作に欠かせない、職人の技がある事を痛感するシーンでした!
ドラマを支える裏方さん達、スタッフの方々の想いの強さや、その技には、
驚愕させられる毎日でございます。

(C)2011 日本映画衛星放送株式会社/松竹株式会社


スタッフ 古林
投稿日 2012年1月20日 (金) | コメントする
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