必見!イチオシ企画

銀幕の時代劇 黄金の10年】勝新太郎主演「不知火檢校」

9月2日(日)午後3:00ほか

【作品みどころ】

1954年、のちに日本映画史を代表するスターとなる2人の男が大映京都撮影所の門をくぐった。2人の名は“勝新太郎”と“市川雷蔵”。共に同じ作品(『花の白虎隊』)でデビューした2人だが、「スター候補生」として歌舞伎界から引き抜かれた市川雷蔵に対して、「脇役の1人」程度にしか会社から意識されていなかった勝新太郎は、大きく差を付けられる。

しかし1960年、全盲の按摩を主人公にした『不知火檢校』によって、勝の俳優人生は一変する。およそ二枚目とはかけ離れた風貌、目を背けたくなる程の悪事、そして壮絶なラストは、女性人気抜群の“二枚目スター”雷蔵との差別化に成功し、映画は大ヒットを記録した。そしてその“盲目の按摩”のイメージは、翌年、勝新太郎の代名詞『座頭市』へと繋がっていく。

『座頭市』『悪名』『兵隊やくざ』など数多くの当たり役と、その私生活の豪放磊落っぷりで、もはや「時代劇」や「映画界」といった枠を超えた“伝説”となっている勝新太郎。そんな勝の原点にして出世作となった本作は、全盲の按摩(勝新太郎)が、金を奪い、女を犯し、あげくに師匠まで殺しながら、遂に盲の最高位・檢校(けんぎょう)にまで上り詰める姿を描いたピカレスク時代劇だ。そしてその報いを受けることになるラストは“壮絶”の一言。最大のみどころといっていいだろう。

チャンネルでは昨年6月から【映画「座頭市」シリーズ全26作完全放送】をお送りしてきましたが、この9月 『新座頭市物語 笠間の血祭り』『座頭市(1989)』で遂にファイナル!座頭市の最終作と原点となった作品を、併せてお楽しみください!

不知火檢校
(1960年・映画・モノクロ )
9月2日、9月29日、10月8日、10月14日
原作:宇野信夫   監督:森一生   脚本:犬塚稔  
出演:勝新太郎/中村玉緒/近藤美恵子/鶴見丈二/丹羽又三郎/倉田マユミ/安部徹 ほか  

不知火檢校の弟子・按摩の杉の市(勝新太郎)は、鈴カ森で癪に悩む旅人が大金を持っていると知るや、これを殺害してしまう。悪事に関しては子どもの頃から異常な才能を見せる杉の市は、次々と悪事に手を染めていく。ある時、旗本の岩井藤十郎(丹羽又三郎)の奥方浪江(中村玉緒)が不知火檢校に金策を頼みこんできた。夫に内密で五十両の金の必要に迫られているというのだ。檢校はこれを断り、杉の市はその使いを命じられるが、自分が毎日五両ずつ貸すと浪江に言い、杉の市は弱みに付け込んで、浪江が金を借りに来る度にその身を抱くが、藤十郎にばれてしまう。

「不知火檢校」(C)KADOKAWA 1960
銭形平次捕物控 人肌蜘蛛
(1956年・映画・カラー )
9月21日
原作:野村胡堂   監督:森一生  
出演:長谷川一夫/山本富士子/市川雷蔵/夏目俊二/堺駿二/東野英治郎 ほか  

風雨の激しいある晩、江戸の沖合いを二人の男が岸に向かって必死に泳いでいた。一人は松五郎、もう一人は新吉(夏目俊二)。佃島を脱出してきた囚人であった。だが松五郎は追手の銃弾を受け、水中に没した。翌日、隅田川の川べりに匕首を刺された死体があがる。やがてその死体は医師・宝井宗庵であることが判明し、与力の笹野新三郎から島破りの一件と死体の話を聞いた銭形平次(長谷川一夫)はかつて起こった事件を思い出す。数年前、平次は材木の不正取引事件を扱い、その手先として捕らえたのが松五郎と新吉だったのだ。平次はさらにその背後に潜む伊勢屋、尾張屋、そして上総屋といった大商人に探索の手を伸ばそうとするが、当時の当番奉行によって差し止められたという経緯があった。そして死んだ宗庵も一味の一人に含まれていたのだ。その頃、上州から来た焼物師の新次郎(市川雷蔵)は、お絹と出会う。お絹は上総屋の奉公人だと名乗るが、実は上総屋の一人娘だった……。

「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」(C)KADOKAWA 1956

視聴方法