初日の出!雷蔵祭り

代表作の「眠狂四郎」シリーズなどニヒルで陰のある役に定評がある市川雷蔵。そんな雷蔵のイメージとは一味違う3本をお届けします!
若尾文子に勝新太郎、そして雷蔵という大映看板俳優たちがそろい踏みの華やかな時代劇ミュージカル「初春狸御殿」。森一生が監督を務め、タイトルの通り雷蔵が美男の殿様役を演じた「陽気な殿様」。そして当時のサラリーマンに通じる設定を盛りこみ、ユーモアにあふれた意欲作「影を斬る」。
生誕90周年を迎える2021年の初めに、お正月にぴったりな華やかで陽気な雷蔵の一面が見られる3作品をお楽しみください。

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初春狸御殿
放送日:1月1日、2月8日、2月14日
(1959年・映画・カラー )
監督:木村惠吾  
出演:市川雷蔵/若尾文子/勝新太郎/中村玉緒/近藤美惠子/仁木多鶴子/金田一敦子/中村鴈治郎 ほか  

狸御殿ではきぬた姫(若尾文子)が隣国の狸吉郎(市川雷蔵)と見合いをすることになったが、なんと姫は人間社会へ家出してしまう。そこで姫と瓜二つのお黒(若尾文子、二役)に代役として白羽の矢が立てられた。お黒にはお互い気持ちを打ち明けずにはいたが、実は相思相愛の間柄である薬売りの栗助(勝新太郎)がいた。だが、そんな気持ちを知らぬ家老の狸右衛門(中村鴈治郎)はドサクサにまぎれて、歌や踊りを盛り込んだ狸祭を見合いと同時に開催、狸吉郎の心はお黒に向かう。ところが、人間界で誰にも相手にされなかったきぬた姫が帰ってくるという。それを知ったお黒の父・泥右衛門(菅井一郎)は玉の輿に乗るチャンスを逃さんと、悪党に姫を襲わせようとする……。

「初春狸御殿」(C)KADOKAWA 1959
陽気な殿様
放送日:1月2日、2月9日、2月21日
(1962年・映画・カラー )
原作:五味康祐   監督:森一生   脚本:笠原良三  
出演:市川雷蔵/坪内ミキ子/高田美和/宇津井健/小林勝彦/天知茂/藤原礼子/真城千都世 ほか  

老中・榊原忠次の嫡男・榊原隼之介(市川雷蔵)は、家督相続のため姫路へ旅することとなった。下世話に通じ、庶民的な隼之介が供に選んだのは鳶職の三次(佐々十郎)、大工の八五郎(小林勝彦)の二人であった。そして親族同士で進められている縁談話に一向に関心を示さぬ隼之介に頭を痛める側用人の田口半兵衛(菅井一郎)は、隼之介の命で仕方なく半日遅れて三人の後を行くのだった。隼之介らは道中、剣鬼のような浪人・挙手田門(天知茂)や呑水和尚(荒木忍)との出会いを経て、浜松城下へ入り、浜松藩家老・斉藤勘解由(原聖四郎)から、とある相談を持ちかけられるが……。

「陽気な殿様」(C)KADOKAWA 1962
影を斬る
放送日:1月3日、2月10日、2月28日
(1963年・映画・カラー )
監督:池広一夫  
出演:市川雷蔵/瑳峨三智子/坪内ミキ子/成田純一郎/松本錦四郎/小林勝彦/真城千都世 ほか  

奥州伊達藩の井伊直人(市川雷蔵)は、御天守奉行兼剣術指南役の大役にもかかわらず、仕事はそっちのけで、昼は天守閣で昼寝、夜は奥方・和子(坪内ミキ子)に頭の上がらぬ主君・伊達忠宗(成田純一郎)を誘い出し、城下の飲屋をはしご、という放蕩三昧の毎日だった。そんな直人のところに、城代家老の娘で仙台小町と評判の定(瑳峨三智子)が押しかけ女房にやって来た。だが、婚礼の晩、定は直人に剣道の試合を所望し、忠宗夫妻以下、婚礼の客を前に、薙刀で、直人をさんざんにやっつけてしまった。翌日、直人は用人の左内(藤原釜足)を連れて江戸へ修行に旅立つ。しかし、剣の修業どころか、専ら色の修行ばかり、半年で帰国したが、またもや定にやられて江戸に逆もどりとなった。ある夜、江戸留守居役のお伴で料亭に遊んだ直人は、定と瓜二つの芸者・君竜(瑳峨三智子・二役)を見てびっくり、定の変装ではないかと、さっそく国許に急行した。だが、道場で、ぶんぶん薙刀を振り廻す定を見てがっかりした直人は、またもや江戸へ逆戻り。ある日、君竜と二人で料理屋からの帰途、数人の浪人者に襲われた直人は、藩の同僚に助けられたものの、歯が立たず、その頼りなさに愛想をつかした君竜は、去っていった。呆然として考えこんだ直人は、柳生道場へ住み込み修業することを決意する。そして数年後……。

「影を斬る」(C)KADOKAWA 1963