正義に燃える北町奉行・榊原主計頭忠之(さかきばらかずえのかみただゆき)(里見浩太朗)、またの名を榊夢之介が、大泥棒ねずみ小僧次郎吉(風間杜夫)と手を組んで江戸にはびこる悪に立ち向かう!
奉行と泥棒というミスマッチコンビの面白さ、夢之介が見せる華麗な七変化、悪党に向かって投げ放たれる「夢」と書かれた秘密武器・鉄扇の妙技などなど娯楽満載の痛快時代劇!
スケール感のあるスペシャル版全6作品を一挙放送!
7月4日(月)午後2時スタート
正義感に燃える北町奉行・榊原主計頭忠之(里見浩太朗)は、世間を騒がせていた義賊・ねずみ小僧次郎吉(風間杜夫)をついにお縄にし、打ち首獄門が決まった。だが、ねずみ小僧の正義感と義侠心を惜しんだ榊原は、お上のために働くことを誓わせ、その罪の全てを許し放免する。榊原は榊夢之介という浪人に扮し、次郎吉、そして小料理屋の女将・おりん(中原理恵)の協力を得て、回船問屋・大和屋の持ち船・回天丸が沈没した事件の捜査を開始する。
日本全国から有名な大泥棒たちが江戸の街に集まってきた。夢之介(里見浩太朗)は、次郎吉(風間杜夫)から、盗賊たちの腕を競い合わせる千両の競りが行われると耳にする。盗賊の元締めが江戸で大仕事を企てているらしい。夢之介は次郎吉たちの協力を得て、元締めの正体を探るが、あと一歩というところで、若年寄りの備前守(佐藤慶)から、探索中止を命じられてしまう。
金座屋敷の御用蔵が焼失した。御金改役の三右衛門(山田吾一)の娘・おみな(野村真美)の婚約者が、自分が付け火をしたと遺書をしたためて自殺し、不始末の責任を取って三右衛門も打ち首となった。所蔵されていた金30万両は猛火で溶けてしまったとされ、事件は幕引きと思われた。だが、北町奉行の同心・八田真四郎(船越栄一郎)が、金座から入れ墨の男が逃げていくのを目撃していた。榊夢之介(里見浩太朗)は、男がゴミ処理のために幕府が江戸湾に作った「鬼ヶ島」へ渡ったことを突き止める。そして今はならず者の巣窟と化した鬼ヶ島へと潜入する。
大奥では、世継に絡んで、側室・お美津の方(本阿弥周子)が寺社奉行・三浦(御木本伸介)と組んで不穏な動きをしていた。榊夢之介(里見浩太朗)は、寺の境内で腕の立つ浪人を集めている女剣士・綾乃(有森也実)に目をつける。そして綾乃は三浦一派に利用されて夢之介暗殺を企てていた。夢之介はおりん(中原理恵)を大奥に潜入させ動きを探っていたが、連絡が途絶えてしまう。次郎吉(風間杜夫)が様子を確かめに大奥へ忍び込むが、おりんは何者かに斬られ、虫の息であった…。
南部藩領にあった烏帽子山を津軽藩が武力で占領した。さらに津軽藩の忍び軍団・早道之者が南部藩主を毒殺、抗争は全面戦争へと発展する。夢之介(里見浩太朗)は、次郎吉(風間杜夫)に事件の真相を探らせるが、そんな中、次郎吉の最愛の妻・お初が早道之者の手にかかり、殺されてしまう。江戸の平和を希求する夢之介と、恋女房を殺され、復讐に燃える次郎吉が悪に対して怒りの鉄槌を下す!
出石藩では、藩主・仙石道之助(黒田隆哉)一派と道之助の叔父である国家老の仙石左京(亀石征一郎)との間で権力争いが繰り広げられていた。その争いは元出石藩士・神谷転(金田賢一)率いる虚無僧と浪人のいざこざとして江戸市中にまで及んだ。だが神谷が左京側の襲撃を受けて傷を負ったことから、夢之介(里見浩太朗)は虚無僧姿となって、左京側の動静を探るが……。