「七剣聖」の一角にして戦前・戦後を代表する“時代劇スタア”片岡千恵蔵。
生誕120周年であり、没後40年にもあたる節目の3月より、千恵蔵の時代劇における代表作を一挙放送!
5月7日(日)ひる12時 ほか
出演:片岡千恵蔵/月形龍之介/加東大介/進藤英太郎/喜多川千鶴/田代百合子/加賀邦男/島田照夫 ほか
酒乱の気がある主人の槍持ちとして東海道を旅する権八。道中でさまざまな人々に触れて情を知るが、つまらない諍いから無頼の侍に殺された主人の仇を討つはめになる。
出演:片岡千恵蔵/里見浩太郎(現・里見浩太朗)/桜町弘子/千原しのぶ/阿部九洲男/山村聰/大河内傳次郎/月形龍之介 ほか
徳川の基盤も漸く固まった天明年間、幕閣の大権を握って悪政の限りを尽くす田沼意次(山村聰)に対し、敢然天下万民の為に正義の剣を下す謎の剣士・紫頭巾(片岡千恵蔵)が現れ、江戸中の人気を集めていた。田沼は秋元但馬守(大河内傳次郎)の反対を押し切り浪人追放令を強行するなど悪政を加速させる中、甲州金山奉行の息子・八弥(里見浩太郎(現・里見浩太朗))、田沼の用心棒・加久一剣(阿部九洲男)、そして絵師・狩田秀麿(片岡千恵蔵)などの登場人物が絡み合いながら、田沼の陰謀とそれを暴かんとする者達とが対峙していく。
出演:片岡千恵蔵/大川橋蔵/里見浩太郎(現・里見浩太朗)/月形龍之介/若山富三郎/山形勲/高田浩吉/大友柳太朗 ほか
勤王攘夷へと大きく傾きつつある幕末。徳川幕府は、その流れを堰き止めるべく新徴浪士隊を編成するが一年足らずで解散。この幕府の態度を快しとしない隊士たちにより、新たに新選組が発足された。江戸の試衛館にその人ありと謳われた近藤勇(片岡千恵蔵)率いる沖田総司(若山富三郎)らの面々に水戸浪士・芹沢一派である。そんな折も折、勤王派を名乗る何者かによる強盗事件が続発。それが芹沢一派の仕業だと知った勇は、芹沢を一刀のもとに倒し、退陣を決意。だが、会津候に説得されて一層の忠誠を誓うのだった。そんな中、池田屋で桂小五郎(高田浩吉)を中心に勤王派が会合を持つという情報が入る──。夏の訪れを告げる祇園囃子に乗って、新選組の総力が池田屋に雪崩込んだ。
出演:片岡千恵蔵/里見浩太郎(現・里見浩太朗)/山形勲/大坂志郎/千秋実/高田浩吉 ほか
徳川の世も天明の頃ともなると、同じ幕臣でも貧富の差が大きくなる。御家人・此村大吉(片岡千恵蔵)も三十石五人扶持をもらっているとはいえ、薬研堀の小さな家で内職暮らし。類は友を呼ぶとかで飯塚(山形勲)、大河内(大坂志郎)、横井(千秋実)、座光寺(里見浩太郎)といずれもうだつのあがらぬ五人組が出来上がる。一方、大身の旗本は「鬼神組」などど徒党を組んではわがまま放題。大吉は御政道を批判したということで捕えられた太田鉄斎(高松錦之助)という学者の娘・おいち(冨士眞奈美)を助けるが、このおいちや当世評判の若手役者・中村仲蔵(高田浩吉)、さらには大吉に好意を寄せる元老中側女の蓮月院(岸田今日子)をはさんで、大吉ら「五人組」と横暴を極める「鬼神組」との対立は激化する。大吉らにことごとく手玉にとられる「鬼神組」は、おいちと座光寺の赤ん坊を奪うという卑劣な手段に出た。ついに大吉ら小身者の積み重なった怒りは爆発する…。
出演:片岡千恵蔵/丘さとみ/木暮実千代/月形龍之介/千秋実/山形勲/進藤英太郎/片岡栄二郎ほか
長屋暮らしの遊び人・遠山金四郎(片岡千恵蔵)の父・景晋(明石潮)が、抜け荷買いの一味と気脈を通じていたという疑いで、長崎奉行の地位を追われる。金四郎は伯父の大目付・跡部山城守(薄田研二)から、加賀藩の手先として抜け荷買いをしている疑いのある加賀の豪商・廻船問屋の銭屋五兵衛(宇佐美淳也)がすべての罪を景晋に着せようとしており、さらに先日、両替商中田屋で贋造小判が発見され、加賀の前田家から支払われたことがわかったという事を聞かされる。跡部から景晋の無実を晴らすよう頼まれた金四郎は、長屋の仲間である丑松(千秋実)、お景(丘さとみ)とともに加賀へ向かう……。
出演:片岡千恵蔵/市川右太衛門/中村錦之助(萬屋錦之介)/大川橋蔵/大友柳太朗/東千代之介/月形龍之介 ほか
万松寺の住職を斬って二百両を奪い、森の五郎も叩き斬って逃げた山梨の周太郎(加賀邦男) 。子分石松(中村錦之助)の縁のつながりから、周太郎を追う次郎長(片岡千恵蔵)。しかし黒駒の勝蔵(月形龍之介)の指金で周太郎を逃そうとした猿屋勘助(東野英治郎)に怒り、二人を斬って旅に出る。兇状旅の途次、巾下の長兵衛(大友柳太朗)を訪れた次郎長一行は、貧乏ながら手厚いもてなしを受ける。長兵衛は、かつて次郎長に深い恩義を受けた保下田の久六(進藤英太郎)に 借金を頼むが、義理知らずの久六は拒絶したばかりか、次郎長召捕りをほのめかす。手厚いもてなしで尽くされた次郎長一行は、恩は一生忘れぬと誓いまた旅に出るが、一行が旅立った後、長兵衛は久六一味に惨殺されてしまう。それを聞き怒った次郎長はすぐさま久六を叩ッ斬るが、これを知った黒駒の勝蔵は勢力拡大を恐れ、縁につながる親分衆を集めて果し状を突きつける。決戦の場所は富士川千畳河原。役人まで備えた勝蔵一家の卑劣さに、仲裁と乗り込む大前田の英五郎(市川右太衛門)。刀を使わぬのが無上の剣術という英五郎に心打たれた次郎長は血を流さず引揚げ、愛刀は石松に讃岐の金比羅へ奉納させ、山地開拓や禅に毎日を送る。周りが「次郎長はおかしくなった」と噂するが本人は気にしない。そこへ石松が都鳥の吉兵衛(山形勲)らに殺されたという知らせが。ちょうどその折に次郎長狂気の噂を真にうけ清水へ集ってきた勝蔵、吉兵衛らは、石松供養と暴れ廻る次郎長一家の手でことごとく仆された。