最新第8作「三屋清左衛門残日録 春を待つこころ」チャンネル初放送を記念し、北大路欣也出演の時代劇作品の中からその圧巻の演技が輝く、珠玉の8作品を大特集!
また「花笠ふたり若衆」「動天 -DOHTEN-」「葵の暴れん坊」の本編前には北大路欣也が自ら選んだ作品を語るインタビューを放送!作品への思いや貴重なエピソードが詰まった、ここでしか聞けない内容が満載。ぜひお見逃しなく!
2月8日(土)午後5時スタート
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
諸国剣術修行の旅から戻り、老中・田沼意次(國村隼)が催した剣術試合で七人抜きをみせて注目を集めた秋山大治郎(斎藤工)は、父である老剣客・秋山小兵衛(北大路欣也)が浅草の外れに建てた道場にひとりで住んでいた。ある夜、道場に家名は伏せるが大垣四郎兵衛(小野了)と名乗る侍が訪ねて来て、「ある人物の両腕を切り落とすのではなく、骨を叩き折っていただきたい」と頼んでくるが、相手の名も事情も言えないという怪しさゆえ、大治郎はこれを断った。その奇妙な依頼を大治郎から聞いた小兵衛が調べたところ、五千石の旗本・永井和泉守(鶴田忍)の嫡男と老中・田沼意次(國村隼)の隠し子・佐々木三冬(杏)との縁談が持ち上がっている事が分かった。女剣士の三冬が「自分の夫は、自分より剣の腕が立つ男」と公言していることから、出世のために田沼との縁続きを狙う永井和泉守が嫡男を勝たせるために三冬を狙うと考えた小兵衛は、刺客たちに襲撃された三冬を助ける。その頃、田沼の政を快く思わない御三卿のひとり、一橋治済(神保悟志)が、田沼暗殺を密かに計画していた……。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
老剣客・秋山小兵衛(北大路欣也)の息子・大治郎(斎藤工)が道場主を務める秋山道場に、かつて大治郎が剣の教えを受けた嶋岡礼蔵(林隆三)が現れる。京の辻道場での兄弟子で、小兵衛とも同門の大先輩だった嶋岡は、真剣の立ち合いをするのでそれを見届けるよう、大治郎に申し出た。嶋岡は、20年前に他流試合で圧勝したものの、10年前の真剣勝負では二刻にも及ぶ睨み合いに終わり、その10年後の勝負を約束した剣士・柿本源七郎(金田明夫)との三度目の立ち合いをするために、大和から江戸へやってきたのだった……。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
江戸のある夏。老剣客の秋山小兵衛(北大路欣也)は墓参りの帰りに、小川の土手下で老人(石橋蓮司)が苦しみもだえる姿を見かける。一方、小兵衛の息子・大治郎(斎藤工)は、佐々木三冬(杏)から、またしても父である老中・田沼意次(國村隼)から縁談が持ち込まれたことを打ち明けられる。以前も自分を打ち負かすほどの殿御であれば、いつでも嫁ぐと言っていた三冬は、縁談相手との立ち会いをすべきかどうか訊ねるが、大治郎の返事は煮え切らない。大治郎からそれを聞いた小兵衛は、意次から三冬の立ち会いの相手である松平美濃守の側用人・大久保兵蔵(平岳大)という人物の人品骨柄を調べて欲しいという依頼を受ける。その帰り、すれ違った三冬に「縁談を阻むには勝たねばなりません」とすごまれた小兵衛は、三冬と大治郎の想いに気づくが、妻のおはる(貫地谷しほり)からは、気づいたならなぜ意次に縁談をやめるように言わないのか、と責められる。その夜、小兵衛は友人の医者・小川宗哲(古谷一行)から薦められた、近くの横網町にある近頃評判の居酒屋「鬼熊酒屋」を訪れる。偏屈だと聞かされていた店主の熊五郎(石橋蓮司)は、先日見かけた老人だった……。
出演:北大路欣也/優香/渡辺大・中村敦夫・麻生祐未/伊東四朗 ほか
東北の小藩で前藩主の用人をつとめた三屋清左衛門(北大路欣也)は家督を息子にゆずり、離れに起臥する隠居の身。家庭を顧みる余裕もないほど仕事に明け暮れた日々が一変、「残日録」と自ら名付けた日記に日々のことを綴る、悠々自適の生活を送っている。しかし自ら望んでの隠居であったはずが、世間から隔絶されてしまったような寂莫感が襲う…。そんな寂寥の日々も束の間、清左衛門のもとには、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)らから、種々の事件が舞い込んでくるように。隠居の身の気軽さから、事件解決に奔走する清左衛門であったが、段々と藩を二分する政争に巻き込まれてゆく。
出演:北大路欣也/優香/渡辺大/鶴見辰吾/金田明夫/小林綾子/寺田農/笹野高史/麻生祐未/伊東四朗 ほか
隠居生活にも慣れ、日々の暮らしを楽しみはじめた清左衛門のもとに、ある日、幼き頃からの友・大塚平八が訪ねてくる。大汗をかきながら家老への仲介を願う平八の頼みを快諾するが、そこには平八の一世一代の大勝負がかかっていた。さらにもう一人、今は〝零落〟してしまった旧友、金井奥之助と偶然に再会する。自らの不遇を嘆くばかりの奥之助から磯釣りに誘われ、出掛けていくのだが、そこで予期せぬ出来事が起こり… 。清左衛門と町奉行の佐伯が足しげく通う小料理屋の「涌井」。女手一つで店を切り盛りする女将のみさのところへ、かつての情夫が金をせびりに現れた。その窮地を救った清左衛門に、これまでの人生を問わず語りに話すみさ。次第にふたりの心の距離は縮まっていくのだった。そんな中、江戸で現藩主の弟・石見守が急死したとの報が届く。きな臭さを感じ取る清左衛門のもとを、程なく用人の船越喜四郎が訪れた。藩政を牛耳る朝田派の所業を糾弾する手助けを頼まれた清左衛門は、船越とともに筆頭家老・朝田弓之助と対峙して…。老いと孤独という現実に向き合いながら、日々を真摯に生きようとする清左衛門。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―――」清左衛門の日常は続いていく。
出演:北大路欣也/優香/渡辺大/伊武雅刀/原田大二郎/高橋長英/麻生祐未/伊東四朗
隠居生活の慰みにと、川釣りを始めた清左衛門。釣友であり、かつて中根道場の同朋だった安富源太夫の言葉に動かされ、親友の町奉行・佐伯熊太や小沼惣兵衛らかつての道場仲間を集めて三十年振りの旧交を温める。若かりし頃の話に花が咲き、楽しい一夜を過ごした清左衛門だったが―またある時、清左衛門が江戸詰めの頃に訳あって世話を焼いたことがある松江が屋敷を訪ねてくる。国許での縁談が決まったという報告に喜ぶ清左衛門だが、嫁ぎ先の家の良からぬ噂話を知って、事の真偽を確かめるべく動き出す。さらに清左衛門は、道場主の中根弥三郎から、とある果たし合いの立会人を頼まれることに。老いを感じつつも、旧友たちとのつきあいなど日々を忙しく過ごす清左衛門。夜ごと『残日録』に綴る胸の内は‥。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ---」藩を揺るがす大事件がやがて起きようとしている頃、清左衛門の周りを穏やかな時間が静かに流れていた。
出演:北大路欣也 優香 美村里江 金田明夫 /三田佳子/ 小林稔侍 麻生祐未 伊東四朗
隠居の日々を、趣味の川釣りと道場通いに費やす清左衛門(北大路欣也)。ある日、釣りから帰ると、嫁に出した娘の奈津(美村里江)が子連れで訪れていた。久しぶりに孫の顔を見て喜ぶ清左衛門だったが、奈津の様子に些か気掛かりを感じるのだった。そうした折、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)から、先代藩主の側室だったおうめ(我妻三輪子)が、父親知れずの子を身ごもったと聞く。かつて藩の奥を仕切っていた滝野(三田佳子)がそのことに立腹しているため、怒りを諌めてほしいと頼まれるが、事情を調べていくうち、かねてより清左衛門を疎ましく思っている朝田家老(金田明夫)が関わっていると分かり…。また清左衛門は、奈津が夫のことで憂慮を抱えていると知る。親心からその真偽を確かめようと動き出したが、そこにもまた朝田一派の影がちらついて…。不穏な空気が漂う中、我が子の幼き頃を想い、己を顧みる清左衛門。欅の老木に自らを重ねて思うこととは…。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ─」
出演:北大路欣也/堺正章/古村比呂/長門裕之/片平なぎさ/渡辺梓 ほか
徳川綱豊への輿入れが決まった近衛家の姫君・熙子(渡辺梓)を助けた早乙女主水之介(北大路欣也)。だが、ジャジャ馬の熙子は姿を消してしまう。熙子の命を狙う何者かが蠢く中、主水之介は彼女の行方を追うが……。一方、主水之介の後を追っていた笹尾喜内(堺正章)と主水之介の妹・菊路(古村比呂)は一人の若衆と出会い、菊路は心を奪われるが、二人は若衆が男装した熙子であるとは気付かなかった。主水之介は姫君お付きのおるい(片平なぎさ)と共に熙子を探すことになったが、その晩、宿で忍者集団の襲撃を受ける。
出演:北大路欣也/堺正章/古村比呂/長門裕之/賀来千香子/坂上忍 ほか
藤原家の姫を名乗るお輔(賀来千香子)から、七千両の埋蔵金について打ち明けられた早乙女主水之介(北大路欣也)。主水之介は伊達家と幕閣の大物が埋蔵金を用いて幕府転覆を目論んでいると推測、天下の一大事に退屈の虫が騒ぐ。邪魔立てが入り、お輔と別れてしまった主水之介であったが、妹・菊路(古村比呂)らの協力を得て、お輔の行方を突き止める。そしてお輔が藤原家の人間ではなく、流行り病の口実で幽閉されている藩の江戸家老・板倉将監の娘であると看破する。お輔に力になると約束した主水之介は、登城して将軍・綱吉(長門裕之)に伊達家が修復に携わった日光東照宮への参詣を「悪霊が取り付いている」と止めるよう進言する。だが、激高した綱吉より謹慎を申し渡されてしまう。
出演:北大路欣也/小林翼/床嶋佳子/夏八木勲 ほか
箱車を押しながら精悍な浪人が行く。刺客“子連れ狼”こと拝一刀(北大路欣也)、元公儀介錯人だ。箱車の中には一子・大五郎(小林翼)のあどけない寝顔が見える。公儀介錯人とは、幕府が切腹を命じた大名を将軍家に代わって介錯する役人だが、この要職にあった一刀は、陰謀によりその職を追われ、妻のあざみ(床嶋佳子)を始め一族は惨殺されて家名断絶となってしまう。それから二年、今では一刀は人に依頼されて人を殺す刺客をなりわいとし、“子連れ狼”と呼ばれ恐れられながら諸国を流浪する身となっていた…。
出演:北大路欣也/小林翼/床嶋佳子/夏八木勲 ほか
箱車を押しながら精悍な浪人が行く。刺客“子連れ狼”こと拝一刀(北大路欣也)、元公儀介錯人だ。箱車の中には一子・大五郎(小林翼)のあどけない寝顔が見える。公儀介錯人とは、幕府が切腹を命じた大名を将軍家に代わって介錯する役人だが、この要職にあった一刀は、陰謀によりその職を追われ、妻のあざみ(床嶋佳子)を始め一族は惨殺されて家名断絶となってしまう。それから二年、今では一刀は人に依頼されて人を殺す刺客をなりわいとし、“子連れ狼”と呼ばれ恐れられながら諸国を流浪する身となっていた…。
出演:北大路欣也/松方弘樹/北沢典子/花園ひろみ/青木茂/高松錦之助/堺駿二 ほか
上州のある宿で知り合った旅人風の源太郎(北大路欣也)と三次郎(松方弘樹)。意気投合した二人は、沓掛宿の仁兵衛一家にワラジを脱ぐ。ここでは、問屋場の主人仙右衛門(坂東好太郎)が、仁兵衛(高松錦之助)の縄張りを狙っていた。二人は、仁兵衛に肩入れして……。
出演:北大路欣也/真野あずさ/三波豊和/伊東四朗 ほか
銭形平次(北大路欣也)は神田明神界隈でその名を知られた岡っ引き。曲ったことは大嫌いだが、情を重んじる町民の味方。愛妻お静(真野あずさ)に見守られながら、子分のガラッ八こと八五郎(三波豊和)と共に、江戸の悪を退治する。得意技である投げ銭の技が光る。
出演:北大路欣也/吉川博子/磯村みどり/北沢典子/河原崎長一郎/浪花千栄子/織田政雄/菅貫太郎/杉狂児/大泉滉/北龍二/明石潮/伊東亮英/富田仲次郎/沢村宗之助/東野英治郎 ほか
松平定重の次男源之助(北大路欣也)は天衣無縫な性格が父の逆鱗に触れ、柳生の藩主備前守俊方のもとで柳生流の奥義を学んでいた。しかし、親友・新八郎(河原崎長一郎)と結婚の約束をしていた源之助の妹が他に嫁いだことを知り、源之助は父を頼ろうと柳生の庄を抜け出し、桑名城下に向かった。道中、源之助は山賊の金左衛門(織田政雄)に信(磯村みどり)という美しい田舎娘と共に捕われる。信は松平定重の三女で、女衒巳之吉に買われた身であることを聞き、源之助は驚いた。しかし、当の信姫は父との約束は守らねば、と遊女屋「清春楼」に住み込み、そこで桑名藩勘定奉行向井将監(東野英治郎)の米買占め計画を聞く。桑名藩一帯の米飢饉は貧しい人々の間では死者が出る有様だ。そこで源之助は立ち上がった。折りよく親戚の行列に出会い三百石を手にして新たに米問屋を作り安く米を売ることにした。翌日、源之助の米屋の前は黒山のような人の群れ。源之助の働きに激怒した将監は源之助をおびき出し闇討ちを図るが、そんな源之助の目の前に現れたのは、柳生から源之助の後を追いかけてきた柳生の姫君綾(吉川博子)と新八郎。二人の助太刀を得た源之助は金左衛門らに奪われた米俵をことごとく取り返した。全ては上々。新八郎は信に心を寄せている様子だ。実は信の母は伯母で、源之助とは兄妹ではなかったが、源之助は信を必ず幸せにしてやろうと心に誓った。一方、将監一味は源之助が勘当中であることをいいことに、その生命を絶とうと図るが・・・
出演:北大路欣也/黒木瞳/島田陽子/西郷輝彦/江守徹/平泉成/内藤剛志 ほか
安政五年(一八五八)、徳川幕府は日米通商条約を結び、横浜開港を決めた。上州郷士出身の中居屋重兵衛(北大路欣也)は世界を相手に貿易することを目標とし、横浜進出を決意する。順調に商才を発揮する重兵衛だったが、そんな折、急速な西欧化に否を唱える「安政の大獄」が激化。横浜商人たちへの弾圧が日増しに強まる中、重兵衛は開国日本と自由貿易を信じ、水戸烈士たちへの陰ながらの支援を決意する…。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
老中・田沼意次(國村隼)の娘で男装の女武芸者・佐々木三冬(杏)が寝泊まりをしている根岸の家に、ある夜、押し込みが入る。息子の大治郎(斎藤工)と御用聞きの弥七(山田純大)から事情を聞いた剣術道場主の秋山小兵衛(北大路欣也)は、また押し込みがあると予想し、三冬を警護するよう大治郎に命じる。ある日、小兵衛は大川端で、暴漢たちに痛めつけられている若侍を助ける。若侍は、小兵衛が四谷で剣術道場を開いていたときの門人・村松左馬之助(瀬川菊之丞)の息子・伊織(窪塚俊介)だった。伊織は、二ヶ月前に汁粉屋で見そめた美しい娘・お照(小林涼子)と恋仲になる。実はお照は香具師の元締・鎌屋の辰蔵(柄本明)の一人娘であった。伊織は辰蔵に命を狙われ…。
出演:北大路欣也/貫地谷しほり/斎藤工/古谷一行/國村隼/比嘉愛未 ほか
秋山大治郎(斎藤工)は、門人の飯田粂太郎(内野謙太)より、長屋の隣の部屋に住む益田忠六(金山一彦)ら三人の浪人が、人殺しの計画を立てているのを聞いたことを受け、父親の秋山小兵衛(北大路欣也)に相談をする。小兵衛が探りを入れると、浪人たちが狙っているのは、品川台町で一刀流を指南し、手裏剣の達人でもある杉原左内の娘・秀(比嘉愛未)だった。秀は、数カ月前に父親を亡くしたため道場を引き継ぎ、師範として品川台に住む町人や農夫に剣術を教えていたが、そのことをよく思わない旗本の子息である若侍三人が道場に乗り込み、秀の返り討ちにあう。これに逆恨みした侍たちは浪人を雇い、復讐を企てていたのだ。さらに、江戸の街で暗躍していた別の浪人たちからも、命を狙われているらしいとわかり、事件は混沌とした闇に包まれていく…。そんな中、小兵衛が秀の前に現れ、父親をほうふつとさせるその姿に、秀は心を許し始める。小兵衛らは浪人の襲撃計画の背後にある因縁を探りながら、秀という女剣士の中にある剣士の心を感じていく。そこには、亡き父との約束があった…。そして、若侍たちの復讐と、浪人たちの襲撃計画がじりじりと進行し、ついに秀に絶体絶命の危機が訪れる。
出演:北大路欣也 貫地谷しほり 瀧本美織 高橋光臣 古谷一行 國村隼
秋山小兵衛(北大路欣也)は、旧知の目明かし・弥七(山田純大)らが、最近起きた僧侶が殺害され、金銭を盗まれた事件を追っていることを知る。弥七によれば、事件の犯人とおぼしき浪人たちが付け狙う人物が、息子・大治郎(高橋光臣)の「秋山道場」に入っていったという。小兵衛は大治郎にそのことを伝えると、浪人たちが狙っているのは浅岡鉄之助(内田朝陽)ではないかと答える。大治郎は、剣術の修行で諸国を回っていた際に、食客として大阪の道場にいた浅岡と知り合った。浅岡は江戸で仕官の誘いがあったものの、自分に武家勤めができるのか不安に感じている上に、誘いを断れば友である大治郎と別れ大阪に戻らなければならないと思い悩んでいる様子。そんな謙虚で友思いの浅岡が、物騒な浪人に付け狙われることに納得がいかない一同。果たして、浅岡が浪人たちに付け狙われる真相とは?そして、小兵衛と大治郎は、浅岡を救うことができるのか!?
出演:北大路欣也 優香 松田悟志 小林綾子 宮川一朗太 高橋和也勝野洋 木場勝己 金田明夫 小野武彦 西岡德馬 麻生祐未 伊東四朗
桜の花がほころび始めた春の頃、清左衛門は生まれたばかりの孫とのふれあいを何よりの楽しみとして、穏やかな日々を過ごしていた。ある日、清左衛門を訪ねてきた江戸詰めの近習頭取から、十年前に御納戸頭・半田守右衛門が起こした収賄事件が、実は濡れ衣だった可能性があると聞かされる。さらに、頼まれて半田の行状を調べていくうちに、思いもよらぬ事実を知ることになる。同じ頃、かつての道場仲間で、過去の失態により不遇のまま隠居となった清成権兵衛と再会する。清成の誘いで道場の同輩・植田与十郎も交えて酒を酌み交わし、剣の手合わせをして旧交を温めるがその矢先、藩内の派閥争いを根とする事件が起こり…。家族と共に生きる悦び、旧友たちとの思い出、そして彼らが抱える複雑な思いなど、清左衛門の心の中を様々なものが去来していく。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―」
出演:北大路欣也/優香/小林綾子/松田悟志/黒川智花/内田朝陽/小野寺昭/駿河太郎/中村育二/伊吹吾郎/金田明夫/麻生祐未/伊東四朗 ほか
孫の成長に喜びを感じながら、平穏な日々を送っていた清左衛門。ある日、墓地へ向かう葬列に一人の百姓が割って入り暴挙を働くのを目にする。その百姓は、20年前、清左衛門の前で殿へ何事かを直訴しようとしたものの事ならず、武士をやめた赤松東兵衛の姿だった。さらにその葬列の亡骸が、大関助太夫の養子となっていた赤松の実子であり、数日前に城内で起きた刃傷沙汰で斬殺されたことを知る。事件が不自然な形で片付けられようとしていることを不審に思った清左衛門が、20年前の一件との関わりを調べようと動き出した矢先、新たな悲劇が起きて…。不条理な死の連鎖に憤怒する清左衛門が、盟友・佐伯熊太や里江の幼なじみでもある青年剣士・鶴谷亥八郎の助力を得ながら悪の根源を暴くために奔走。やがて明らかになる闇の正体とは―。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―」
出演:北大路欣也/優香/松田悟志/小林綾子/勝村政信/堀部圭亮/国広富之/石井正則/甲本雅裕/清水美砂/銀粉蝶/大和田伸也/金田明夫/麻生祐未/伊東四朗 ほか
初秋のある日、道場の少年たちの喧嘩の仲裁に入った清左衛門は、事の起こりとなった少年・俊吾のことを気に掛ける。その父である柘植孫四郎は、8年前、剣の腕を見込まれて要人の護衛を引き受けたものの、刺客に襲われて任務に失敗。さらには妻・瑞江を不貞の疑いで離縁するなど、心に大きな傷を抱えていた。清左衛門は、息子の妻・里江や自らが見聞きした俊吾や瑞江の心の内を孫四郎に語り、彼らの思いを汲むように諭す。さらに孫四郎から8年前の事件の始終を聞き出すと、そこに派閥争いに影響した「もうひとつの死」が関わっているのではと疑念を抱く。盟友・佐伯熊太の助力を得て、真相を明らかにするべく清左衛門は調べ始めるが、その矢先に新たな事件が起こり…。権力者となった筆頭家老・朝田弓之助の影を感じつつ、複雑に絡まった事件の謎を紐解いていく清左衛門。それぞれの思いが交差する中で、闇の思惑に翻弄された家族に、再び笑顔は戻ってくるのか―。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―」
出演:北大路欣也/優香/渡辺大・中村敦夫・麻生祐未/伊東四朗 ほか
東北の小藩で前藩主の用人をつとめた三屋清左衛門(北大路欣也)は家督を息子にゆずり、離れに起臥する隠居の身。家庭を顧みる余裕もないほど仕事に明け暮れた日々が一変、「残日録」と自ら名付けた日記に日々のことを綴る、悠々自適の生活を送っている。しかし自ら望んでの隠居であったはずが、世間から隔絶されてしまったような寂莫感が襲う…。そんな寂寥の日々も束の間、清左衛門のもとには、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)らから、種々の事件が舞い込んでくるように。隠居の身の気軽さから、事件解決に奔走する清左衛門であったが、段々と藩を二分する政争に巻き込まれてゆく。
出演:北大路欣也/優香/渡辺大/鶴見辰吾/金田明夫/小林綾子/寺田農/笹野高史/麻生祐未/伊東四朗 ほか
隠居生活にも慣れ、日々の暮らしを楽しみはじめた清左衛門のもとに、ある日、幼き頃からの友・大塚平八が訪ねてくる。大汗をかきながら家老への仲介を願う平八の頼みを快諾するが、そこには平八の一世一代の大勝負がかかっていた。さらにもう一人、今は〝零落〟してしまった旧友、金井奥之助と偶然に再会する。自らの不遇を嘆くばかりの奥之助から磯釣りに誘われ、出掛けていくのだが、そこで予期せぬ出来事が起こり… 。清左衛門と町奉行の佐伯が足しげく通う小料理屋の「涌井」。女手一つで店を切り盛りする女将のみさのところへ、かつての情夫が金をせびりに現れた。その窮地を救った清左衛門に、これまでの人生を問わず語りに話すみさ。次第にふたりの心の距離は縮まっていくのだった。そんな中、江戸で現藩主の弟・石見守が急死したとの報が届く。きな臭さを感じ取る清左衛門のもとを、程なく用人の船越喜四郎が訪れた。藩政を牛耳る朝田派の所業を糾弾する手助けを頼まれた清左衛門は、船越とともに筆頭家老・朝田弓之助と対峙して…。老いと孤独という現実に向き合いながら、日々を真摯に生きようとする清左衛門。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ―――」清左衛門の日常は続いていく。
出演:北大路欣也/優香/渡辺大/伊武雅刀/原田大二郎/高橋長英/麻生祐未/伊東四朗
隠居生活の慰みにと、川釣りを始めた清左衛門。釣友であり、かつて中根道場の同朋だった安富源太夫の言葉に動かされ、親友の町奉行・佐伯熊太や小沼惣兵衛らかつての道場仲間を集めて三十年振りの旧交を温める。若かりし頃の話に花が咲き、楽しい一夜を過ごした清左衛門だったが―またある時、清左衛門が江戸詰めの頃に訳あって世話を焼いたことがある松江が屋敷を訪ねてくる。国許での縁談が決まったという報告に喜ぶ清左衛門だが、嫁ぎ先の家の良からぬ噂話を知って、事の真偽を確かめるべく動き出す。さらに清左衛門は、道場主の中根弥三郎から、とある果たし合いの立会人を頼まれることに。老いを感じつつも、旧友たちとのつきあいなど日々を忙しく過ごす清左衛門。夜ごと『残日録』に綴る胸の内は‥。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ---」藩を揺るがす大事件がやがて起きようとしている頃、清左衛門の周りを穏やかな時間が静かに流れていた。
出演:北大路欣也 優香 美村里江 金田明夫 /三田佳子/ 小林稔侍 麻生祐未 伊東四朗
隠居の日々を、趣味の川釣りと道場通いに費やす清左衛門(北大路欣也)。ある日、釣りから帰ると、嫁に出した娘の奈津(美村里江)が子連れで訪れていた。久しぶりに孫の顔を見て喜ぶ清左衛門だったが、奈津の様子に些か気掛かりを感じるのだった。そうした折、親友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)から、先代藩主の側室だったおうめ(我妻三輪子)が、父親知れずの子を身ごもったと聞く。かつて藩の奥を仕切っていた滝野(三田佳子)がそのことに立腹しているため、怒りを諌めてほしいと頼まれるが、事情を調べていくうち、かねてより清左衛門を疎ましく思っている朝田家老(金田明夫)が関わっていると分かり…。また清左衛門は、奈津が夫のことで憂慮を抱えていると知る。親心からその真偽を確かめようと動き出したが、そこにもまた朝田一派の影がちらついて…。不穏な空気が漂う中、我が子の幼き頃を想い、己を顧みる清左衛門。欅の老木に自らを重ねて思うこととは…。「日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ─」
出演:北大路欣也/真野あずさ/三波豊和/伊東四朗 ほか
銭形平次(北大路欣也)は神田明神界隈でその名を知られた岡っ引き。曲ったことは大嫌いだが、情を重んじる町民の味方。愛妻お静(真野あずさ)に見守られながら、子分のガラッ八こと八五郎(三波豊和)と共に、江戸の悪を退治する。得意技である投げ銭の技が光る。
出演:北大路欣也/堺正章/古村比呂/長門裕之/片平なぎさ/渡辺梓 ほか
徳川綱豊への輿入れが決まった近衛家の姫君・熙子(渡辺梓)を助けた早乙女主水之介(北大路欣也)。だが、ジャジャ馬の熙子は姿を消してしまう。熙子の命を狙う何者かが蠢く中、主水之介は彼女の行方を追うが……。一方、主水之介の後を追っていた笹尾喜内(堺正章)と主水之介の妹・菊路(古村比呂)は一人の若衆と出会い、菊路は心を奪われるが、二人は若衆が男装した熙子であるとは気付かなかった。主水之介は姫君お付きのおるい(片平なぎさ)と共に熙子を探すことになったが、その晩、宿で忍者集団の襲撃を受ける。
出演:北大路欣也/堺正章/古村比呂/長門裕之/賀来千香子/坂上忍 ほか
藤原家の姫を名乗るお輔(賀来千香子)から、七千両の埋蔵金について打ち明けられた早乙女主水之介(北大路欣也)。主水之介は伊達家と幕閣の大物が埋蔵金を用いて幕府転覆を目論んでいると推測、天下の一大事に退屈の虫が騒ぐ。邪魔立てが入り、お輔と別れてしまった主水之介であったが、妹・菊路(古村比呂)らの協力を得て、お輔の行方を突き止める。そしてお輔が藤原家の人間ではなく、流行り病の口実で幽閉されている藩の江戸家老・板倉将監の娘であると看破する。お輔に力になると約束した主水之介は、登城して将軍・綱吉(長門裕之)に伊達家が修復に携わった日光東照宮への参詣を「悪霊が取り付いている」と止めるよう進言する。だが、激高した綱吉より謹慎を申し渡されてしまう。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
諸国剣術修行の旅から戻り、老中・田沼意次(國村隼)が催した剣術試合で七人抜きをみせて注目を集めた秋山大治郎(斎藤工)は、父である老剣客・秋山小兵衛(北大路欣也)が浅草の外れに建てた道場にひとりで住んでいた。ある夜、道場に家名は伏せるが大垣四郎兵衛(小野了)と名乗る侍が訪ねて来て、「ある人物の両腕を切り落とすのではなく、骨を叩き折っていただきたい」と頼んでくるが、相手の名も事情も言えないという怪しさゆえ、大治郎はこれを断った。その奇妙な依頼を大治郎から聞いた小兵衛が調べたところ、五千石の旗本・永井和泉守(鶴田忍)の嫡男と老中・田沼意次(國村隼)の隠し子・佐々木三冬(杏)との縁談が持ち上がっている事が分かった。女剣士の三冬が「自分の夫は、自分より剣の腕が立つ男」と公言していることから、出世のために田沼との縁続きを狙う永井和泉守が嫡男を勝たせるために三冬を狙うと考えた小兵衛は、刺客たちに襲撃された三冬を助ける。その頃、田沼の政を快く思わない御三卿のひとり、一橋治済(神保悟志)が、田沼暗殺を密かに計画していた……。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
老剣客・秋山小兵衛(北大路欣也)の息子・大治郎(斎藤工)が道場主を務める秋山道場に、かつて大治郎が剣の教えを受けた嶋岡礼蔵(林隆三)が現れる。京の辻道場での兄弟子で、小兵衛とも同門の大先輩だった嶋岡は、真剣の立ち合いをするのでそれを見届けるよう、大治郎に申し出た。嶋岡は、20年前に他流試合で圧勝したものの、10年前の真剣勝負では二刻にも及ぶ睨み合いに終わり、その10年後の勝負を約束した剣士・柿本源七郎(金田明夫)との三度目の立ち合いをするために、大和から江戸へやってきたのだった……。
出演:北大路欣也/杏/貫地谷しほり/斎藤工/國村隼/山田純大/古谷一行/内野謙太/栗田よう子 ほか
江戸のある夏。老剣客の秋山小兵衛(北大路欣也)は墓参りの帰りに、小川の土手下で老人(石橋蓮司)が苦しみもだえる姿を見かける。一方、小兵衛の息子・大治郎(斎藤工)は、佐々木三冬(杏)から、またしても父である老中・田沼意次(國村隼)から縁談が持ち込まれたことを打ち明けられる。以前も自分を打ち負かすほどの殿御であれば、いつでも嫁ぐと言っていた三冬は、縁談相手との立ち会いをすべきかどうか訊ねるが、大治郎の返事は煮え切らない。大治郎からそれを聞いた小兵衛は、意次から三冬の立ち会いの相手である松平美濃守の側用人・大久保兵蔵(平岳大)という人物の人品骨柄を調べて欲しいという依頼を受ける。その帰り、すれ違った三冬に「縁談を阻むには勝たねばなりません」とすごまれた小兵衛は、三冬と大治郎の想いに気づくが、妻のおはる(貫地谷しほり)からは、気づいたならなぜ意次に縁談をやめるように言わないのか、と責められる。その夜、小兵衛は友人の医者・小川宗哲(古谷一行)から薦められた、近くの横網町にある近頃評判の居酒屋「鬼熊酒屋」を訪れる。偏屈だと聞かされていた店主の熊五郎(石橋蓮司)は、先日見かけた老人だった……。
出演:北大路欣也/松方弘樹/北沢典子/花園ひろみ/青木茂/高松錦之助/堺駿二 ほか
上州のある宿で知り合った旅人風の源太郎(北大路欣也)と三次郎(松方弘樹)。意気投合した二人は、沓掛宿の仁兵衛一家にワラジを脱ぐ。ここでは、問屋場の主人仙右衛門(坂東好太郎)が、仁兵衛(高松錦之助)の縄張りを狙っていた。二人は、仁兵衛に肩入れして……。