金で殺しを請け負い人の怨みを晴らすアウトロー・ヒーローの活躍を描く『必殺』シリーズ。
数々の個性的な殺し屋たちの中で、圧倒的存在感を放つ必殺の顔と言えば中村主水。
昼行灯で恐妻家のうだつのあがらぬ同心が、実は凄腕の殺し屋であるという二面性を藤田まことが飄飄と演じ人気キャラクターとなった。
今年は、主水が誕生して50年となるアニバーサリーイヤー。
初登場作「必殺仕置人」とスペシャル版3作品で“中村主水”の魅力を深掘りする!
5月10日(水)午後2時 ほか
東の仕事人の元締・鹿蔵(中村鴈治郎)が異人の殺し屋によって惨殺された。その頃、中村主水(藤田まこと)は、長崎奉行所への転勤を命じられる。一方、おりく(山田五十鈴)と勇次(中条きよし)は鹿蔵の仇討ちのため西へ向かっていた。大坂へ到着した主水は、おりく、勇次と再会を果たす。裏稼業から足を洗っていた主水であったが、二人から仕事への参加を要請される。
清国の貿易商の娘、お春(アグネス・チャン)。彼女の両親はアヘン戦争の混乱の中で、悪徳イギリス商人ジョン・ガーデン一味に殺されてしまう。母の故郷である日本に逃げ延びてきたお春は、またもガーデンたちに命を狙われるが、その場に居合わせた秀(三田村邦彦)に助けられる。お春は「両親の仇を討ってほしい」と主水(藤田まこと)たちに頼むが…。
ヤクザの抗争が渦巻く下総。祖母を惨殺されたお鹿(水前寺清子)は、母と共に仕事人を探しに江戸を訪れる。中村主水(藤田まこと)らは船で下総へ向かうが、辿り着いた先はなんと開拓時代のアメリカ西部であった。主水、おりく(山田五十鈴)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、そして新たなに仲間として加わった組紐屋の竜(京本政樹)、花屋の政(村上弘明)と、お鹿の恋人・次郎衛門(西郷輝彦)の運命は……!?